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» 2015年11月20日 11時30分 UPDATE

新開発のアーム構造で:人の肘の動きに、より近く――新6軸ロボット (1/2)

セイコーエプソンの新型6軸(垂直多関節型)ロボットは、関節部分の機構を工夫したことで、人の肘に、より近い動きができるようになっている。これにより、人が作業する時と同等の600mm2のスペースがあれば設置でき、これまでよりも省スペース化を図れるという。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 セイコーエプソン(以下、エプソン)は2015年11月19日、新型の6軸(垂直多関節型)ロボット「Nシリーズ」を発表した。小型電子機器の組み立てや車載部品の組み立てといった産業用途に向ける。2016年5月より世界で販売を開始する。

新しい6軸(垂直多関節型)ロボット「Nシリーズ」新しい6軸(垂直多関節型)ロボット「Nシリーズ」 新しい6軸(垂直多関節型)ロボット「Nシリーズ」。アーム全長は、J2アームが160mm、J3〜J5アームが290mm。可搬質量は2.5kg。アームの制御を行うコントローラは、別にある。Nシリーズには、画像認識のためのカメラや、モノをより正確につかむための力覚センサーも搭載可能だ(クリックで拡大)

人の肘の動きに、より近づく

 Nシリーズの最大の特長は、関節部分の機構を工夫し、アームを折り畳めるような方式を開発したことで、設置面積を低減した点である。エプソンによると、一般に6軸ロボットは、アームを前に伸ばすような動作は強いが、アーム部分を上下に畳むような動き(人間でいえば肘を縮めるような動き)は実現できなかったという。そのため、架台にアームをぶつけないよう作業するには、ある程度のスペースを確保しなくてはいけなかった。

 Nシリーズは、アームが架台の外にはみ出さないよう、肘を縮めるような動きができる。つまり、つまり、垂直方向に動かしやすい機構になっていて、人の肘の動きに、より近い動きができるという。これによって、エプソンの従来品である「C4シリーズ」に比べ、設置面積を約40%削減することに成功した。Nシリーズは600mm2のスペースがあれば作業できる。これは、人が作業する場合と同じくらいのスペースだ。

Nシリーズは600mm<sup>2</sup>のスペースがあれば作業できる Nシリーズは600mm2のスペースがあれば作業できる(クリックで拡大)
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