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» 2015年11月30日 09時30分 UPDATE

Hittite買収で強化された製品群:MWE初出展のADI、RFICをシステムで提案 (1/2)

アナログ・デバイセズ(ADI)は、初出展した「MWE 2015」で同社の高周波用IC(RFIC)の製品群を紹介した。ADIが2014年に買収したHittite Microwaveの資産が大いに生きている。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 アナログ・デバイセズ(以下、ADI)は「MWE(Microwave Workshops and Exhibition) 2015」(2015年11月25〜27日)に初めて出展し、高周波用IC(RFIC)の製品群を一挙に展示した。同社は、2014年6月に高周波向けデバイスに強いHittite Microwave(以下、Hittite)を買収している。これにより、高周波向けの製品ポートフォリオが強化された。ADIの説明担当者は「もともとADIには、低周波から十数ギガヘルツまでのRFICがそろっていた。高周波に強いHittiteを買収したことで、DCから100GHz超まで対応できる製品がラインアップされた」と強調した。MWE 2015では、こうした製品群を生かし、デバイス単体ではなく、すぐに利用できる”RFシステム”として提案することに注力したという。

24GHzレーダー向けのチップセット

 まずは、ADIとオーストリアINRASが共同開発した、24GHz帯のFM-CW(Frequency Modulated-Continuous Wave)レーダー向けトランシーバチップセットである。RFフロントエンドモジュールやFPGA、アンテナモジュールなどを搭載したプラットフォームとして展示した。ADIの2チャンネルトランシーバIC「ADF5901」や、4チャンネルのレシーバIC「ADF5904」、周波数シンセサイザIC「ADF4159」を採用することで、小型化を実現したという。

トランシーバチップセットデモの様子 左=トランシーバチップセット。前面にアンテナ(金色の四角1つ1つがアンテナ素子)、背面にRFフロントエンドモジュールなどを搭載した基板がある / 右=同チップセットを使ってデモを行っている様子。ちょうど、前方に立って撮影していた筆者を捉えている様子がディスプレイに写っている(クリックで拡大)

 SDR(ソフトウェア無線)向けには、70MHz〜6GHzに対応したRFトランシーバIC「AD9361」とFPGAを組み合わせた、SDRシステムモジュールを提案した。FPGAには、ARMのプロセッサコアをハードマクロとして集積した、Xilinxの「Zynq-7000」を用いている。MathWorksの「MATLAB/Simulink」と連携できることも特徴だ。MATLAB/Simulinkで書いたプログラムをFPGAに実装して、容易にプロトタイプを作成することができる。

SDRシステムモジュールデモの様子 左=写真奥がSDRシステムモジュール。右に置いてあるボードは、それを小型化したもの。ADI、Xilinx、アヴネットが共同で開発した / 左=デモでは、MATLAB/Simulinkで作成したラジオの回路をFPGAに実装し、簡単なラジオを作って見せていた(クリックで拡大)
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