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2016年半導体市場は前年比1.4％増の緩やか成長へ：中国の市場規模は全体の約30％に（2/2 ページ）

» 2015年12月03日 10時00分公開

[庄司智昭，EE Times Japan]

アナログ需要の増加

　2015年の製品別市場予測は、ディスクリートが前年比6.8％減の187億米ドル、オプトは12.1％増の334億米ドル、センサーは3.4％増の87億米ドル、IC全体は0.7％減の2753億米ドルと予測している。ICの内訳はメモリが前年比1.0％減、ロジックは1.6％減、マイクロは1.5％減、アナログは2.5％増となっている。

　WSTSによると、「メモリは2014年に伸びすぎた反動と、PC市場が盛り上がらずけん引するアプリが見当たらないことから前年比1.0％減と予測した。アナログが増えた要因としては、モバイル端末や自動車のECU（Engine Control Unit）における電源管理の需要が増えていることが挙げられる」とした。

製品別半導体市場規模実績と予測（単位:億米ドル）
		2009年	2010年	2011年	2012年	2013年	2014年	2015年	2016年	2017年	14～17年 CAGR
半導体全体		2263	2983	2995	2915	3055	3358	3363	3410	3515	1.5％
個別半導体		141	198	213	191	182	201	187	189	195	-1.0％
光デバイス		170	217	230	261	275	298	334	352	368	7.3％
センサー		47.5	69	79.7	80	80.3	85	87.8	90.2	93.6	3.3％
IC		1903	2499	2470	2382	2517	2773	2753	2778	2857	1.00%
IC 内訳	アナログ	320	422	423	393	401	443	454	470	489	3.3％
	マイクロ	483	606	652	602	586	620	611	630	644	1.3％
	ロジック	652	773	787	817	859	916	902	917	937	0.8％
	メモリ	447	696	607	569	670	792	784	759	785	-0.3％
2014年までは実績値、2015年以降は予測値 / WSTS発表資料より作成

　2016年の製品別市場予測は、ディスクリートが前年比0.6％増の189億米ドル、オプトは5.3％増の352億米ドル、センサーは2.7％増の90億米ドル、IC全体は0.9％増の2778億米ドル。ICの内訳は、メモリが前年比3.1％減、ロジックは1.7％増、マイクロは3.1％増、アナログは3.4％増と予測している。

9月の国内電子部品メーカー出荷、前年比10％増
電子情報技術産業協会（JEITA）は、2015年9月の日本メーカーによる電子部品の世界出荷額を発表した。世界出荷額は前年同月比10.0％増の3746億円となり、受動部品、接続部品などが前年同月比と比べて伸びた。品目別では、高周波部品が前年同月比71％増の568億円と伸びが著しい。
2015年第3四半期のウエハー出荷面積、4.1％減へ
SEMIは、2015年第3四半期（7～9月）の世界シリコンウエハー出荷面積が、2015年第2四半期（4～6月）から4.1％減少し、25億9100万平方インチになったと発表した。
2015年の半導体市場は前年比3.4％増と予測、日本も緩やかに成長へ
世界半導体市場統計（WSTS：World Semiconductor Trade Statistics）は、2015年の半導体市場予測を発表した。2015年はこれまでの最高を達成した2014年から緩やかな成長が継続すると予測されている。日本の半導体市場も円ベースで前年比2.0％増と緩やかに成長し、市場規模約3兆7550億円となるとみている。
2014年の半導体需要はスマホ/車載向けで前年比6.5％増へ
世界半導体市場統計（WSTS：World Semiconductor Trade Statistics）は、2014年の半導体市場予測を発表した。2014年はスマートフォンや車載用途の半導体需要が好調に推移する見通しから、2013年に比べて6.5％増と予測した。伸長率が5％を超えるのは2010年以来、4年ぶりとなる。