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照明向けLED製品、高演色性と広指向角を実現パッケージや蛍光体の技術で照明効果高める

オスラム オプトセミコンダクターズは、「第8回ライト テック EXPO」で、照明システム向けを中心に、高い演色性や広い指向角を実現したLED製品をデモ展示した。

» 2016年01月20日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 オスラム オプトセミコンダクターズは、「第8回ライト テック EXPO」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)において、照明システム向けを中心に、高い演色性や広い指向角を実現したLED製品をデモ展示した。

 同社は、一般照明や設備照明、車載用照明から、民生機器、産業機器まで幅広い用途に向けて、LED製品やレーザーダイオード製品、赤外コンポーネントなどを用意している。しかも、LED製品では、消費電力が小さく小型パッケージを採用した一般的な製品に加えて、独自のパッケージ技術や蛍光体技術を活用し、より効果的な照明演出やBOMコストの低減を可能とする製品を提供している。

 その1つがチップオンボードLED製品「SOLERIQ S 19」である。LED製品を評価する指標として、白昼の太陽光を「100」とする一般演色指数(CRI:Color Rendering Index)がある。同社は蛍光体材料を工夫することで、このCRIが「90」という製品などを用意している。「色温度や演色性が同じLED製品でも、使用する蛍光体によっては赤みを少し抑えたように、色味を変えることができる」(説明員)と話す。

写真では判別しにくいものの、左と中央のLED製品はCRIが「90」と同じだが、中央は少し赤みが抑えられている。右側は色温度が3250K(左と中央は3000K)とわずかに高く、左や中央に比べて少し青みを感じた

 もう1つがミドルパワーLED製品である。「DURIS S 2」は、パッケージサイズが2.0×1.6mmと小さい。指向角は150°と広く、均一な配光を実現した。一般的なLEDの指向角は120°である。「光が横に広がるため、複数のLEDを横に並べて実装するような照明用途でも、他の製品に比べてLEDの間隔を広げて実装することができる。その分、使用する点数が少なくて済み、BOMコストを低減することができる」(説明員)と語った。

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