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15年の積み重ねで生まれた産業用スマートグラスウエストユニティス「InfoLinker」(2/2 ページ)

» 2016年01月21日 10時30分 公開
[庄司智昭EE Times Japan]
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「15年顧客の要求に答え続けてきた」

 ウエストユニティスは、1983年に前身の「テクニカルスタジオ・ウエスト」として創業した。同社代表取締役の福田登仁氏は「当時は現在の形でなく、メンテナンス用のマニュアルや技術資料の制作を行っていた」と語る。しかし、マニュアルの電子化が進んだことで、マニュアル制作だけの成長が難しいと考えた同社は、フルアニメーションの動画マニュアルシステムの開発を始めたという。そのフルアニメーションの動画を見るために必要だったのが、ヘッドマウントディスプレイ(スマートグラス)だ。そこから、同社はウェアラブルコンピューティング事業を開始し、InfoLinkerが生まれている。

 「ウェアラブルコンピューティング事業を始めた当初は、今のような開発環境もなく、ヘッドマウントディスプレイ自体も多くなかったので、なかなか上手くいかなかった。誰もがどう活用したらいいのか答えを持っていなかったのだ。それなら、顧客が求めているウェアラブルシステムを自分たちで作ってみようということになった」(福田氏)

同社が2015年12月に発表した医療向けのスマートグラス「picoLinker」も展示していた (クリックで拡大)

 福田氏は、InfoLinkerを活用したウェアラブルシステムが既に多くの導入事例がある理由として、「この15年間、顧客の要求を地道に聞いた上で、開発を積み重ねてきたことが大きな要因だと考える。また、ソフトウェアも含めたシステム全体を提供できるのも強みだろう」と語る。InfoLinkerは、ウェアラブルEXPOの他にも「CES 2016」や「ハノーバーメッセ2015」などで展示。「国内の問い合わせレベルで約300件、海外でも約70〜80件の問い合わせがあり、多くの引き合いを受けている」(福田氏)とした。

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