シャープは、「シャープが鴻海に優先交渉権を与えた」との一部報道を否定するリリースを2016年2月5日夕刻、発表した。
シャープは2016年2月5日、一部メディアが鴻海(ホンハイ)精密工業の会長郭台銘氏の発言を受けて報じている「シャープが(出資を受け入れる企業として)鴻海に優先交渉権を与えた」との報道内容を否定するリリースを発表した。
シャープは、「最終的な契約の条件について、適時かつ誠実に協議を継続する」「鴻海は、当社に提出した提案の有効期限を2016年2月29日まで延長する」との2点を主な内容とした合意書を交したことは認めたが、“シャープが鴻海に優先交渉権を与えた”という点については「そのような事実はない」(シャープ)とした。
シャープ社長 高橋興三氏は2016年2月4日の決算説明会で、支援を受け入れる企業候補として、鴻海と産業革新機構の2社に絞ったことは認めたが、どちらの支援案を受け入れるかについては「決定していない」とし、両社と並行して協議を進め「今後1カ月以内に決める」との姿勢を強調していた。
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