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» 2016年02月25日 10時30分 UPDATE

広い車内でも会話を楽しみながら安全運転:ニュアンスの車内通話機能、メルセデスが採用 (1/2)

ニュアンス コミュニケーションズ ジャパン(以下、ニュアンス)は、独自の車載向け音声信号処理技術「VoCon SSE」と、その応用製品「In-Car Communication(ICC)」について、技術説明会とICC機能搭載車両への試乗会を行った。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

 ニュアンス コミュニケーションズ ジャパン(以下、ニュアンス)は2016年2月、独自の車載向け音声信号処理技術「VoCon SSE」と、その応用製品「In-Car Communication(ICC)」について、技術説明会及びICC機能が搭載された車両への試乗会を開催した。

 VoCon SSE(Speech Signal Enhancement)技術は、エコーキャンセルやノイズキャンセルの技術をベースとして、利用シーンに応じたさまざまなノイズを抑制できる機能を追加している。例えば車載用途では、風切り音の抑制や、走行時の定常的なノイズとは異なる、道路のつなぎ目を走行する際に生じる非定常のノイズ抑制などである。

tm_160223nuance01.jpg 非定常ノイズ抑制の一例 (クリックで拡大) 出典:ニュアンス

 また、VoCon SSEは入力マイクが1本のタイプから、個別に2本用意したものや、アレイ状に2本実装したタイプなど、さまざまなシステム構成に対して、1つのソフトウェアで対応することができる。さらに、2本のマイクを用いたケースで、運転者と助手席の同乗者が同時に会話している場合でも、同乗者の声を減衰させ、運転者の音声認識率を向上させることが可能な「Passenger Interference Cancellation(PIC)」技術も提供している。

tm_160223nuance02.jpg 2本の入力マイクを用いてPIC技術により同乗者の声を減衰させ、運転者の音声認識率を向上させることができる (クリックで拡大) 出典:ニュアンス

大きな声を張り上げることなく会話

 これらの技術をベースに、車載用途で同社が注力している技術の1つがICCである。車室内において、運転者との会話は、助手席と後部座席で聴感的に−5〜−15dBの差があるといわれている。ICCは音質の向上と明瞭度を改善することにより、大きな声を張り上げることなく、運転者と後部座席に座る同乗者との会話をスムーズに行えるようにする技術である。特に、ミニバンなど3列シートの車両であっても、運転者は後部を振り返ることなく快適な会話が行え、安全運転を妨げることもないという。

tm_160223nuance03.jpg ICCのシステム構成例 (クリックで拡大) 出典:ニュアンス

 ICCは2種類のシステム構成をとることができる。1つは運転席/助手席の前部に入力用マイクを設置し、後部のスピーカーで出力する一方向会話システムである。もう1つは前部と後部に、それぞれ入力用マイクと出力用スピーカーを設置する双方向会話システムである。

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