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» 2016年03月08日 11時30分 UPDATE

製品分解で探るアジアの新トレンド(3):中国製Wi-Fiルーターから見えるLTEモデム事情 (1/3)

今回は、中国で売り出されたばかりの最新Wi-Fiルーターを分解していく。搭載する主要半導体は、Qualcommをはじめとした米国メーカー製品ばかり。なぜ、手ごろな中国製Wi-Fiルーターが、中国や台湾ではなく米国メーカー製を採用する理由についても紹介しよう。

[清水洋治(テカナリエ),EE Times Japan]

日本よりも低価格な最新Wi-Fiルーターを入手

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 中国やアジアでもLTE網を使ったWi-Fiルーターの普及が広く始まっている。大きさはおおよそ”キャラメル箱”程度だ。日本の家電製品量販店などで売られるルーターとサイズは同じだ。ただし、値段は日本で買うよりもかなり安い。

 日本では無名のメーカーのWi-Fiルーターが中国では多く売られている。今回はその中の1つ、中国KinLeのWi-Fiルーター「4G-205B」の内部を紹介する。2016年1月に入手したいままさに市場に出回っている新製品である。

図1 香港で手に入れたKinLeの4G対応Wi-Fiルーター「4G-205B」

 KinLeのキャッチフレーズは「Small is Beautiful」(小さいことは、すばらしい)。小ささにこだわったWi-Fiルーターだとネット広告などでアピールしている。

良くなった梱包だけども……

図2 かつて中国製モバイル端末の梱包箱で見つけた梱包材

 梱包箱から取り出すと、まず感じるのが「非常に素っ気ない」ということ。本体とケーブル(USB:電源用)と取り扱い説明書が入っているだけ。Wi-Fiルーターは、所有の喜びを感じる製品でこそないが、梱包箱を開封するときのワクワク感は一切ない。

 実は、これでも梱包はよくなった方だ。2000年代後半の中国メーカー製品では、梱包箱の製品写真と中身が違っていることは、度々あったし、1番驚いたケースでは内部の製品を支えるための厚紙が、別の製品の梱包箱を再利用していたこと(図2)があったことだ。また明らかに新品ではないUSBケーブルが入っていることもあった。

 今回のKinLe製品は、プラスチックの支えで梱包されており、素っ気なさこそあるが、特に不快に思うことはなかった。

図3 KinLeの4G対応Wi-Fiルーターの説明書表紙

 取り扱い説明書は全ページ中国語で記載されている。輸出対象製品ではないようだ。図3に取り扱い説明書の表紙を掲載する。

 取り扱い説明書の表紙には“WiFi”と記載すべきところが「MiFi」と印刷されている。”Mini Wi-Fi”といった言葉を略した「MiFi」という商品名の可能性も考え得るので、説明書や梱包箱、製品などくまなくチェックした。

 だが、MiFiの文字は表紙以外には見つからなかったので、明らかなミスだと思われる。

2016年6月1日:追記

 一部では、WiFiルーターを「MiFi」と呼ぶとのご指摘を読者からいただきました。Mi-Fiは商品呼称と訂正させていただきます。

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