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» 2016年03月09日 09時30分 UPDATE

RTK技術応用で、高精度・小型・低価格を実現:誤差数センチの測位モジュール、農機などへ展開 (1/3)

u-blox(ユーブロックス)は、測位誤差が数センチのGNSS(衛星測位モジュール)レシーバーモジュール「NEO-M8P」について、技術説明会を行った。従来製品に比べて大幅に小型・低価格を実現しており、農業用トラクターや測量/調査用ドローンなどへの搭載を可能とする。

[馬本隆綱/竹本達哉,EE Times Japan]

 u-blox(ユーブロックス)は2016年2月、測位誤差が数センチのGNSS(衛星測位モジュール)レシーバーモジュール「NEO-M8P」について、メディア向け技術説明会を行った。農業用トラクターや測量/調査用ドローンなどの量産品にも搭載できるよう、従来製品に比べて大幅に小型・低価格を実現した高精度測位モジュールである。

 一般的なGNSSモジュールは単独で使用され、この時の測位誤差は2m程度となる。これに対してNEO-M8Pは、GNSS RTK(リアルタイム・キネマティック)技術を用いている。この方法では、固定局(ベース)モジュール「NEO-M8P-2」と、移動局(ローバー)モジュール「NEO-M8P-0」間で通信を行う。

 この時、移動局は、設定位置が特定されている固定局からRTCM(海事用無線技術委員会)プロトコルで補正データを受信し、測位情報を補正することで数センチレベルの測位精度を実現することが可能となる。固定局と移動局間の通信距離(ベースライン)は、1〜5kmの範囲で利用されることが一般的だが、使用するUHF帯の周波数帯域により、最大約20kmまで対応可能だという。

tm_160226ublox01.jpg GNSSレシーバーモジュール「NEO-M8P」の使用イメージ 出典:u-blox
tm_160226ublox02.jpg NEO-M8Pを用いると高精度の測位が可能となる(左)、右はRTK技術を用いていない一般的なGNSSモジュールで測位した例で誤差が大きい (クリックで拡大) 出典:u-blox
tm_160226ublox03.jpg u-bloxでプロダクトマネジメント部門位置情報製品戦略チームのディレクターを務めるKim Kaisti氏

 今回の製品が対応する測位衛星はGPSとGLONASSの2つだが、2016年4月に発売予定の新製品では、中国版GPS「BEIDOU」にも対応する計画だという。

 u-bloxでプロダクトマネジメント部門位置情報製品戦略チームのディレクターを務めるKim Kaisti氏は、「RTKアルゴリズムを開発し、それをモジュール内に組み込んだ。これにより、数センチレベルの測位誤差でありながら、モジュールの小型・軽量化を実現しつつ、消費電力も従来製品の1/5に抑えることができた」と話す。

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