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» 2016年04月21日 13時30分 UPDATE

TECHNO-FRONTIER 2016:被覆をはがさず電圧を非接触測定できるプローブ

日置電機は、テクノフロンティア 2016(2016年4月20〜22日)で、2017年発売予定の金属非接触電圧プローブを公開した。

[竹本達哉,EE Times Japan]

 日置電機は2016年4月20〜22日の会期で開催されている展示会「TECHNO-FRONTIER 2016」(テクノフロンティア 2016/千葉市・幕張メッセ)で、2017年発売予定の金属非接触電圧プローブを使用したAC電圧波形モニタリングのデモを実施している。

tt160421HIOKI001.jpg 2017年発売予定の金属非接触電圧プローブ(写真中央)。被覆がついたままのケーブルを挟むだけで、電圧波形を取得できる

ケーブルを挟むだけで計測可能

 金属非接触電圧プローブは、被覆付きのケーブルの信号電圧を、被覆をはがすことなく、非接触で測定するもの。被覆越しに検出電極を当て、ケーブルと電極間の電位差を利用してケーブルの電圧を割り出す。電位差があれば、電極に電流が流れるため、この電流がゼロになる(電位差をなくす)ように電極の電圧を調整し、電流が流れなくなった際の電極の電圧が、ケーブルの電圧という仕組みで割り出せる。

tt160421HIOKI002.jpg 金属非接触電圧計測の原理 出典:日置電機

 「原理としては単純で、少し知識のあるエンジニアであればすぐに作れてしまうもの。ただし、計測器として高い確度を保証することは、かなり難しかった。当社も10年以上前から開発に取り組み、ようやく、確度を保証できるノウハウを構築できた」と明かす。

 日置電機ではまず、2014年に「世界初」をうたって商用電力ケーブルの電圧を非接触で計測できる電圧クランプセンサー「PW9020」を発売した。そして、今回、PW9020の実績をベースに、PW9020では1kHz程度だった帯域を、100kHz以上に広げ、汎用的に信号電圧を計測できるプローブを開発し、2017年に発売することになった。

tt160421HIOKI003.jpg 金属非接触電圧プローブを使用したAC電圧波形モニタリングのデモの様子 (クリックで拡大)

 新プローブは、最大20Vまで測定可能で、測定精度は「数%レベルとなる見込み」(同社)という。USBインタフェースを持つオシロスコープなどで使用できる。

車載用途での需要見込む

 「車載用途ではセンサー信号用ケーブルなどで、防水加工を施した被覆付きケーブルが多用されている。こうした防水加工ケーブルは、金属部が一切、露出しておらず、被覆をはがした時点で防水性が失われてしまうためケーブル自体の取り換えを強いられるため、電圧計測が非常に難しかった。そうした用途で、金属非接触電圧プローブの需要を見込んでいる」(同社)。

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