東芝の新社長に現副社長の綱川智氏が2016年6月に就任することになった。会長には、志賀重範氏が就く。
東芝は2016年5月6日、新たな代表執行役社長として現・代表執行役副社長の綱川智氏を選んだと発表した。6月開催予定の株主総会後の取締役会を経て就任する。
現・代表執行役社長の室町正志氏は特別顧問に就任する予定で、空席となっている代表執行役会長には、現・代表執行役副社長の志賀重範氏が就任する予定だ。
綱川氏を新社長候補として選定した理由として東芝は、「事業構造改革の進展に一定のめどが立ったことから新しい経営体制へ移行し、新体制の下、成長軌道への回帰の具現化に取り組むことが最適であるとの判断によるもの」と説明している。
綱川氏は、1979年東京大学教養学部卒業後、東芝に入社。医用システム社海外営業部長、東芝アメリカメディアカルシステムズ社社長などを経て、2010年に東芝メディカルシステムズ社長に就任。2014年からは東芝執行役上席常務、2015年からは取締役/代表執行役副社長を務めている。1955年生まれ、60歳。
新会長となる志賀氏は、1979年東北大学工学部卒業後、東芝に入社。原子力事業に長く携わり、原子力事業部原子力技術部長などを経て、2008年に電力システム社副社長に。2011年執行役上席常務、2014年執行役専務(電力システム社社長)、2015年代表執行役副社長。1953年生まれ、62歳。
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