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SiCを取り巻く環境、「この2年で変わった」PCIM Europe 2016(2/2 ページ)

» 2016年05月18日 13時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
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パッケージングはややコスト高

 一方で、デメリットとしてはJFETとMOSFETの2つのダイを1パッケージに搭載するので、パッケージングにややコストが掛かることだという。Bendel氏は「確かにSiC-MOSFETへの関心は高いが、当社のSiCカスコードデバイスについて説明すると、エンジニアはその利点をすぐに理解してくれる」と述べた。

 USCiは、主に太陽光インバーターや、電気自動車のオンボードチャージャーなどをターゲット市場にするという。「当社は世界市場をターゲットとしているが、この2つはとりわけ中国で市場規模が大きく、重要視している」(Bendel氏)。

 この他、シリコンのバイパスダイオードを備えた耐圧650VのSiCを2016年第2四半期に、1700VのSiC-JFETを同第4四半期に発表する予定で、着々と製品ラインアップを拡大している。

 なお、日本ではKTLがUSCiの製品を取り扱っている。

SiCへの認識は、この数年で変わった

 Bendel氏はSiCパワーデバイス市場について、「SiCパワーデバイスへの認識がここ2年ほどで大きく変わったと感じる」と語る。「2年前は、そもそもSiCパワーデバイスは本当に必要なのか、使えるのか、シリコンでも十分なのではないか、SiCの特性について十分理解しているのか、といった議論がまだ盛んに聞かれた。だが現在は、そういった声はなく、エンジニアたちは実際に設計に採用するという段階になっている」(Bendel氏)。同氏は、コストへの懸念はあるものの、SiCパワーデバイスが“コンセプト”のフェーズから、“実用”のフェーズに確実に移ったと語った。

インバーターパワーブロックJohn Bendel氏 左=USCiのSiCパワーデバイスを採用した10kWのインバーターのパワーブロック(変換部)/右=6インチSiCウエハーを掲げるJohn Bendel氏(クリックで拡大)

取材協力:Mesago PCIM】

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