特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2016年05月19日 10時30分 UPDATE

IoT/M2M展:村田がBLEメッシュ用いたシステム開発中、なぜ? (1/2)

村田製作所は、「第5回 IoT/M2M展」(2016年5月11〜13日/東京ビッグサイト)で、開発中のBluetooth Low Energy(BLE)メッシュを活用した屋内位置推定システムを展示した。

[庄司智昭,EE Times Japan]

屋内位置推定システムで活用

 村田製作所は、2016年5月11〜13日に東京ビッグサイトで開催された「第5回 IoT/M2M展」で、Bluetooth Low Energy(BLE)メッシュネットワークを活用した位置推定システムを展示した。同社は、独自のプロトコルを用いてBLEを活用したメッシュネットワーク技術を開発している。メッシュネットワークは、複数の通信端末機器が相互に通信して網の目のようなネットワークを形成するため、通信障害に強く、省電力である。

BLEビーコンの発振機と受信機 (クリックで拡大)

 BLEを活用したメッシュネットワークの特長として、同社は「1)ネットワークの拡張性が高いこと2)堅牢性が高いこと3)低コストで省電力であること」を挙げる。同社によると、BLEビーコンは一定間隔の発信で、約4年間寿命があるという。想定するアプリケーションは、人やモノの屋内位置推定だ。

 例えば、製造現場における備品の管理で、使用する備品がどこにあるかすぐに把握できれば、探す手間を削減できる。位置を知りたいモノに電波を送信するBLEビーコンを取り付け、BLEビーコンの発信する電波を一定間隔に配置された受信機で読み取る。どの受信機で電波を受信したかで、位置を把握できる仕組みだ。医療や介護現場においても、機器の探索やスタッフの動線を管理するのに有効としている。

BLEを用いた位置推定システムの概要 (クリックで拡大)

部品屋が考えるクラウドを

 同社は、位置推定システムとしてBLE発信機/受信機といったハードウェアだけでなく、センシング情報を収集し、位置情報へ変換するクラウド「SyCloud」の提供も行う。

 部品メーカーである同社が、なぜクラウドの提供まで行うのか。説明員は、「部品のみで展開する今までのビジネスだけでは厳しいため、ソリューションとしての展開を図る。クラウドに関しても、“部品屋が考えるクラウド”として強みを生かした開発を行い、ただのセンシング情報を集めるではなく、意味のある数値に変換できるプラットフォームにしていく。将来的には、BLEビーコンから得られたデータだけでなく、各種センサーのデータも一括で管理できるようにしたい」と語る。

 現在、BLEメッシュネットワークを活用したシステムは開発中となっている。「位置推定の精度を高めて、2016中の製品化を目指す」(説明員)とした。

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