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» 2016年06月06日 15時30分 UPDATE

ワイヤレスジャパン/WTP 2016:SiPを作り続けて10年、IoTが次なる飛躍の糧に

Insight SIP(インサイトSIP)は、SiP(System in Package)を手掛けるフランスのメーカーだ。2016年で設立10周年となる同社は、「ワイヤレスジャパン2016」(2016年5月25〜27日/東京ビッグサイト)で、Bluetooth Low Energy(BLE)対応のモジュールなど同社の製品群を展示した。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

厚さ1mm以下のBLEモジュール

 Insight SIPが展示したのは、BLEモジュール「ISP1302」や「ISP1507」だ。これらのモジュールは、BLEチップセット、プロセッサ、アンテナ、DC-DCコンバーター、水晶発振子、メモリなどを搭載したSiPで、ISP1507は、ISP1302の次世代品となる。ISP1507は現在サンプル出荷中である。

 IPS1507は、Nordic SemiconductorのBLEチップセット「nRF52」シリーズを搭載している。プロセッサのコアは、ISP1302の「ARM Cortex-M0」から「ARM Cortex-M4」に変更した。メモリの容量も増え、NFCも搭載している。さらに、厚さが1mm以下と薄いことも特長だ。Insight SIPのCEOであるMichel Beghin(ミッシェル・ビギン)氏は「1mm以下にすればスマートカードに搭載できる」と、薄型化した理由を述べた。

左=「ISP1302」と「ISP1507」。より小型なICがISP1507/中央=Insight SIPの製品を搭載した製品のボードが展示されていた/右=Insight SIPのモジュールのロードマップ(クリックで拡大)

SiPを手掛けて10年

 10年前、Insight SIPはWi-Fiに対応したモジュールのみを開発していた。そこから、BLEへと拡張し、3G、4Gの携帯ネットワークにも対応するようになった。出荷数も順調に伸び続け、2015年の1年間の出荷数は10万個以上になった。2016年、その勢いはさらに加速していて、同年1〜4月までの出荷数は既に2015年の1年間を超えているという。

 成長を後押しする要因となっているのが、IoT(モノのインターネット)だ。Insight SIPの採用事例を幾つか挙げると、スポーツやヘルスケアの分野では、走り方を解析すべくBLEモジュールを搭載したランニングシューズや、身体に張り付けて体温を計測するパッチ、歯骨根の周辺を低い光エネルギーで刺激して歯を矯正する器具(Biolux Researchの「OrthoPulse」)などがある。産業機器分野では、計測工具や振動探査計システム、装置などをリアルタイムで監視するシステム、生体電位のモニタリングシステムなどに採用されている。この他、少し変わったところでは、フランスの美顔器メーカーもInsight SIPの製品を用いている。

 Beghin氏は、従来とはまったく違う、新しい分野への採用が進んでいると話す。「例えばスマートフォンでは、複数の大手メーカーが市場シェアを独占している状態で、サプライヤーも限られている。だがIoT市場は、そのあたりの事情がまったく異なる。IoT機器メーカーも、部品のサプライヤーも多岐にわたり、新たにIoT市場に参入するというメーカーも多い。こうしたメーカーに必要なのは“プラグ アンド プレイ”の製品だ。それをわれわれがSiPの形で提供する」(同氏)。

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