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» 2016年06月16日 12時30分 UPDATE

ウェアラブル機器などで電池の使用時間延ばす:1.0V未満のコア電圧に対応、低消費電源IC

トレックス・セミコンダクターは、出力電圧が1.0V未満で、消費電流が極めて小さい同期整流降圧DC-DCコンバーターIC「XC9272」シリーズを発売した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

スタンバイモード時は消費電流0.1μA以下

 トレックス・セミコンダクターは2016年6月、出力電圧が1.0V未満で、消費電流が極めて小さい同期整流降圧DC-DCコンバーターIC「XC9272」シリーズを発売した。ウェアラブル機器やエナジーハーベスト機器などの用途に向ける。

XC9272シリーズの外観

 XC9272シリーズは、出力電圧が0.60〜0.95V(精度±20mV)で、消費電流は0.5μAとなっている。スタンバイモード時には消費電流を0.1μA以下に抑えることができる。コア電圧が小さく、スリープ状態の多いGPS機能付き機器やウェアラブル機器、太陽電池などを用いるエナジーハーベスト機器などに適した電源ICである。

 XC9272シリーズは、アナログ回路の最適化により、極めて小さい消費電流を実現した。また、動作方式としてPFM(パルス周波数変調)制御方式を採用した。これによって、機器がスリープ状態にあるような軽負荷時には、PWM(パルス幅変調)制御方式を用いた製品に比べて、電力効率を大幅に改善することができるという。

XC9272シリーズは軽負荷時の電力効率を高めた 出典:トレックス・セミコンダクター

 XC9272シリーズを市場投入した背景として同社は、モバイル機器/ウェアラブル機器の需要拡大を挙げる。これらに搭載されるチップセットのコア電圧は、1.0Vを下回ることも少なくない。コア電圧を0.7Vに下げることで、1.8V動作のチップセットに比べて電力損失を半分以下にすることが可能である。電源ICにXC9272シリーズを用いれば、さらに電力損失を抑えることができるという。この結果、機器に内蔵された電池の充電や交換なしで長時間の使用が可能となる。

チップセットのコア電圧や電源ICの違いによる電力損失の比較(左)と、電池駆動時間の比較(右) (クリックで拡大) 出典:トレックス・セミコンダクター

 XC9272シリーズのパッケージは、SOT-25及び外形寸法が1.8×2.0×0.4mmのUSP-6ELで供給する。保護機能として低電圧誤動作防止機能(UVLO)と短絡保護を内蔵した。CLディスチャージ機能の有無は選択できる。参考価格(税別)は100円。

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