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悪質なドローン妨害する技術、国内では利用できず電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

日本のテロに対する危機感は今のままで良いのでしょうか……。

» 2016年06月20日 12時00分 公開
[庄司智昭EE Times Japan]
モノづくり編集のこぼれ話

 この記事は、2016年6月20日発行の「電子機器設計/組み込み開発メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


悪質なドローンを妨害する技術、日本で利用できない?

 先日、悪質なドローンを検知し、その対策まで可能な技術があると聞いて、ローデ・シュワルツ・ジャパンに取材に行ってきました。2016年9月から国内で展開するというソリューション「ARDRONIS」は、アンテナやレシーバーなどで構成され、施設の屋上など高い場所に設置することで、遠隔制御ドローンの検索、識別、方位検出、電波妨害(ジャミング)を行うことができます。

 技術のキモとしているのは、防衛用の通信技術で培ってきた検出精度です。ドローンは、2.4GHz帯や5.8GHz帯の周波数帯無線を活用するのが一般的ですが、これらの周波数帯には、Wi-FiやBluetoothの電波、電子レンジの電磁波などが存在するため、ドローンの信号だけを抽出するのは難しいといいます。

 同社は、指紋のように存在する電波の特徴から検出や識別を行っているそうです。例えば、中心周波数が違ったり、ホッピングの仕方が怪しかったりすることが挙げられます。面白いと思ったのは、半導体チップセットによって電波の癖が違うことです。

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