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2016年の国内電子部品メーカー出荷、不調が続く：7か月連続の前年割れ

電子情報技術産業協会（JEITA）は、2016年6月の日系メーカーによる電子部品の出荷額が、前年比6.4％減の3159億円と発表した。中国向け出荷額が、前年比11.9％減と大きく減少している。

» 2016年09月08日 15時30分公開

[庄司智昭，EE Times Japan]

中国向け出荷額が大幅に減少

　電子情報技術産業協会（JEITA）は、2016年6月の日系メーカーによる電子部品の世界出荷額を発表した。それによると、出荷額は前年比6.4％減の3159億円となった。2015年12月から引き続き、7カ月連続の前年割れとなっている。

　品目別では、受動部品が前年比6.4％減の1079億円、接続部品が同8.7％減の844億円、変換部品が同7.7％減の684億円、その他電子部品が同1.0％減の550億円である。

電子部品出荷額（億円）
			2016年3月		2016年4月		2016年5月
			金額（億円）	前年比（％）	金額（億円）	前年比（％）	金額（億円）	前年比（％）
世界計			2996	90	2900	92	3159	93
（日本）			665	86	636	86	780	95
品目別	受動部品	全体	1046	93	1021	95	1079	93
		コンデンサー	707	94	694	95	722	93
		抵抗器	115	92	109	92	119	94
		トランス	40	102	38	108	41	103
		インダクター	179	88	175	91	192	92
		その他	3	82	3	81	3	93
	接続部品	全体	773	86	753	88	844	91
		スイッチ	366	92	354	93	391	95
		コネクター	403	82	393	83	448	87
		その他	4	74	4	100	4	102
	変換部品	全体	608	81	608	88	684	92
		音響部品	117	63	116	65	176	94
		センサー	323	91	315	99	322	97
		アクチュエーター	167	79	176	91	185	83
	その他の電子部品	全体	568	102	517	97	550	99
		電源部品	187	85	191	85	207	85
		高周波部品	380	114	326	106	343	109
出典：JEITA

　地域別の出荷額では、中国が前年比11.9％減の1112億円、国内出荷額が同4.5％減の780億円、アジアが同3.9％減の639億円、米州も同2.8％減の311億円となった。欧州向けの出荷額が唯一、前年比0.2％増の317億円となっている。

　本統計は、「電子部品企業のグローバル動向調査」をもとに作成された。参加70数社から提出された、連結ベース（グループ間取引調整後）の出荷額データをとりまとめており、地域に関するデータは、原則として該当部品が消費される地域への出荷になる。なお、合計値は単位未満切り捨てのため、一致しない場合がある。

【過去の国内メーカーによる電子部品の世界出荷統計はこちらから】
・2016年5月の日系部品出荷額、6カ月連続の前年割れ
・2016年4月の日系部品出荷額、前年比約10％減
・2016年3月の国内部品出荷額、前年比6.3％減
・16年2月の国内部品出荷、3カ月連続となる前年割れ
・16年1月の国内部品出荷、2カ月連続の前年割れに
・2015年12月の国内部品出荷、約3年ぶり前年割れ
・2015年11月の国内電子部品メーカー出荷、6.9％増
・2015年10月の出荷額、高周波部品が前年比94％増
・9月の国内電子部品メーカー出荷、前年比10％増
・8月の世界出荷額、高周波部品が前年比65％増へ
・7月の国内電子部品メーカー出荷、前年比13％増
・2015年6月の電子部品出荷額、前年同月比12.8％増へ
・2015年5月の世界出荷額、高周波部品が前年比35％増

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