ルネサス エレクトロニクスは2016年9月13日、米国の半導体メーカーIntersil(インターシル)を32億1900万米ドル(約3219億円)で買収すると発表した。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2016年9月13日、米国の半導体メーカーIntersil(インターシル)を32億1900万米ドル(約3219億円)で買収すると発表した。2016年10~12月に開催予定のIntersil株主総会での合併承認を経て2017年上期中の買収完了を予定。買収完了後、Intersilはルネサスの完全子会社となる。
Intersilは、主に、産業やインフラ、車載、航空宇宙向けなど信頼性や性能が重視される市場向けに、パワーマネジメントICや高精度アナログなどのアナログ半導体製品の開発、製造、販売を展開している。売上高は2015年12月期実績で5億2160万米ドル(約522億円)。
ルネサスは、Intersilを買収する狙いとして、以下の4つの事業面における強化が期待できるためだとする。
買収は、ルネサスが本買収を行うために設立する米国デラウェア州の完全子会社(以下、買収子会社)とIntersilの合併による方法(逆三角合併)で実施。合併後の存続会社はIntersilとなり、合併対価としてインターシル社の株主には以下の現金が交付され、ルネサスの保有する買収子会社の株式が存続会社の発行済み株式に転換されることにより、存続会社(Intersil)がルネサスの完全子会社となる。
Intersilの株主(発行済み株式数1億4305万746株)に支払う対価は、1株当たり、2016年8月19日の終値に対して約43.9%のプレミアムを付与した22.50米ドル。ルネサスは全額手元資金を充当し現金で支払う。
ルネサスの買収資金のうち650億円は、2013年に第三者割当増資で取得した1500億円から充当するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.