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「AIを本当に理解しているのか」、耳の痛い指摘EE Times Japan Weekly Top10

EE Times Japanで2016年9月24〜30日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!

» 2016年10月01日 17時00分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

「EE Times Japan Weekly Top10」バックナンバー

「深層学習」を理解している人は50万人のうち4人

 今回はランキング3位の「笑う人工知能 〜あなたは記事に踊らされている〜」をご紹介したいと思います。こちらは江端智一氏による連載「Over the AI ――AIの向こう側に」の第3回の記事です。

 最近は本当に「AI(人工知能)」という言葉をよく聞くし、よく見かけます。編集部にも毎日のように「AI」のワードが入ったプレスリリースが各方面から配信されてきます。2016年9月28日(米国時間)には、Alphabet(Google)、Amazon、Facebook、IBM、Microsoftの5社がAI関連で提携すると発表しました(「Partnership on AI」)。

 さて、こうしたプレスリリースを基にしたり、関係各社に取材したりしながら記者は記事を書くわけですが、江端氏は「もしかしたら、人工知能の記事の大半は、人工知能のことを技術的に分かっていない人が書いているんじゃなかろうか」という疑問を呈しています。そしてそれを検証してみた結果、例えば「深層学習」を理解している人は、何と50万人中4人という結論に至ったのです。

 これを読んで正直、どきりとしてしまいました。「AI」というと聞こえがよい気がしてつい使ってしまうのですが、皆さまもご存じの通り「AI」というのは、機械学習や深層学習、統計処理、データマイニングといった技術の“集合体”のようなものです。その“集合体”を形成する1つ1つの要素を完璧に理解することは難しくても、せめて安易に「AI」を乱用せず、要はどんな技術を使っているのかを、きっちりと取材しなくてはという決意を新たにしました。「AI活用の本命はビッグデータなのか?」「AIの“苦悩”――どこまで人間の脳に近づけるのか」などもご覧ください。

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