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» 2017年02月06日 10時00分 UPDATE

半導体業界屈指のプライベートイベント:ルネサス、DevCon Japan 2017の開催を決定――2017年4月、東京に“近未来”が出現する

ルネサス エレクトロニクスは2017年4月11日に、プライベートイベント「Renesas DevCon Japan 2017」を開催することを決定した。国内では2014年以来の大規模開催であり、5〜10年先を見据えた未来展望型ソリューション約100点が展示される予定だ。「世界各地で開催してきたDevConで得られたユーザーの声を基にさらに進化したソリューションが体感できるイベントになる」(同社)とし、2000人以上の来場を見込んでいる。

[PR/EE Times]
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 2017年4月11日、東京で“近未来”が目の当たりなる――。

 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2016年12月5日、半導体業界屈指の規模を誇るプライベートイベント「Renesas DevCon Japan 2017」を2017年4月11日に、東京都港区の「ザ・プリンス パークタワー東京」で開催すると明らかにした。開催テーマは“BIG IDEAS FOR EVERY SPACE”であり、社会のあらゆる場面で技術革新(イノベーション)を起こすような“ビッグアイデア”を提案するイベントになる。

 Renesas DevCon Japan 2017を企画する同社グローバル・セールス・マーケティング本部マーケティングコミュニケーション統括部長の矢可部寛司氏は「2017年4月11日当日は、ルネサスが描く“近未来の世界”を丸一日存分に体感してもらえるよう全社を挙げて準備をしている。期待してほしい」と語る。

 矢可部氏がいう“近未来の世界”とは、今からおおよそ5〜10年先であり、「2020〜2025年の世界」を指す。「これまで世界各地でDevConを開催し、延べ6000人以上のユーザー、パートナーから“こういうことはできないのか?”“次はこんな機能を実現してほしい”といったアイデアをもらってきた。そうした“未来に向けたアイデア”をルネサスの総合力で具現化しRenesas DevCon Japan 2017で披露する。Renesas DevCon Japan 2017はさらに進化したコンテンツをお見せします」。

DevConを通じて進化してきたソリューション

 これまでのRenesas DevConを振り返ると、2008年にまでさかのぼる。半導体メーカー主催の開発者向け大規模プライベートイベントが広く行われている米国で、ルネサス現地法人(当時:ルネサス テクノロジ アメリカ)が「Renesas Developers Conference」と題して米国のユーザー、パートナーを集めて開催したのが、事の起こりだ。その後ルネサス米国法人が主催する形で、ほぼ2年に1度のペースでRenesas Developers Conference、略して“DevCon”が開催されてきた。

 そして、2014年に転機が訪れる。当時、ルネサスは、東日本大震災(2011年)における主力工場被災などで陥った経営不振から、復興、再建を果たしつつある状況で、新たな成長に向けて大きく経営の舵を切ろうとしていた時期だった。復興、再建を果たし、新たな成長に向けた船出を飾る場として白羽の矢が立てられたのが、それまで北米限定イベントだった“DevCon”の日本開催だった。「一歩先の世界へ」をテーマに、2014年9月2日に国内初のDevCon「Renesas DevCon Japan 2014」が開かれた。

「Renesas DevCon Japan 2014」のオープニングを飾った基調講演会場。超満員の来場者に変革を遂げた新生ルネサスを印象づけた

 Renesas DevCon Japan 2014は、国内半導体メーカーとしては過去に類を見ない規模のプライベートイベントとして大きな注目が集まり、当初想定の1000人を大きく上回る1700人以上のユーザー、パートナーが参加。基調講演では、復興、再建までの経緯が語られたとともに、“半導体メーカー”から“ソリューションベンダー”へと生まれ変わることを高らかに宣言した。

ドライブシミュレーターが実車へと進化

 展示スペースでは、ソリューションベンダー・ルネサスとしてのソリューション約100点を展示。そのほとんどを動体展示とし、ソリューションを実際に体感できるように工夫を施した。その中でもひときわ注目を集めたのが、未来の自動車のコクピットを具現化したドライブシミュレーター「統合コクピット」だった。

Renesas DevCon Japan 2014でのドライブシミュレーター「統合コクピット」 (クリックで拡大)

 統合コクピットは実車サイズのデモシステムで、実際に人がコクピットに乗り込み、運転を体験可能。各種ユーザーインタフェースは液晶ディスプレイでグラフィックス表示され、危険を察知しドライバーにアラートを鳴らすなどのADAS(先進運転支援システム)が体験できた他、駐車場に入ると自動的に空きスペース情報を取得し、自動運転で入庫する様子も実際にコクピットで体感できた。今でこそ、自動運転のデモは見掛けるようになったが、2014年当時はシミュレーターながら自動運転デモは若干、現実離れし過ぎとも思えるほど画期的な存在だった。

 「統合コクピットはProof of concept(概念実証)として構築し、展示を行ったわけだが、とても評判がよく、多くの方にルネサスの考える近未来のクルマを体感いただいた。そして、多くの方に体感いただいたことで感じたことや改善のご指摘なども多く得ることができた。そうした声は、体感してこそ生まれる声であり、新製品、新ソリューション開発に大いに役立っている。またそうした声は、新たなProof of conceptの構築のベースにもなっており、よりユーザー目線を大切にしたProof of conceptへと進化しつつある」という。

 実際、Renesas DevCon Japan 2014の統合コクピットデモで得られたユーザーの声は、翌年(2015年)に米国で開催された「Renesas DevCon 2015」で披露されたコンセプトカー(写真)にも反映されたという。同コンセプトカーは、統合コクピットで提案されたさまざまなADASが搭載された実車であり、実際に運転しながら最新のADASを体験できるようになったわけだ。

米国で開催された「Renesas DevCon 2015」で公開されたコンセプトカー。統合コクピットで提案されたさまざまなADAS技術が搭載され、まさに未来のクルマを具現化した (クリックで拡大)

 「現在、準備段階にあり、詳しいことは話せないが、Renesas DevCon Japan 2017でも、2014年の統合コクピット、2015年のコンセプトカーという流れを組んだ新たなADAS/自動運転技術を提案するProof of conceptを披露できるだろう」という。

ソリューションを融合し“モデルルーム”に

 こうした半導体デバイス単体での提案ではなく、半導体デバイスや電子部品、さらにはソフトウェア、ITサービスと組み合わせた“体感できるソリューション”の提案は、自動車分野に限ったことではない。スマートホームやスマートファクトリー、スマートインフラといったアプリケーション分野でも、これまでのDevConで提案されてきたソリューションの進化版がRenesas DevCon Japan 2017で公開される見込みだ。

 例えば、スマートホーム。2014年のDevConでは、分厚いカバー越しでも指の操作を認識できる高感度タッチ検出ソリューションやUSB Power Deliveryソリューションなどを紹介。2015年には、それらスマートホーム向けソリューションを統合、連携させた“モデルルーム”を構築し、「組込みシステム開発技術展」(ESEC 2015)などで披露した。

2015年の「組込みシステム開発技術展」で展示された“モデルルーム”。DevConで紹介された高感度タッチ検出ソリューションやUSB Power Deliveryソリューションなどを融合し自律型IoT技術を盛り込んだスマートホームをまさに実寸大で再現した (クリックで拡大)

 もちろんRenesas DevCon Japan 2017では、こうしたスマートホーム向けソリューションの進化版が展示される見込みで、ルネサスが提唱している家電などの組み込み機器にAI(人工知能)技術を搭載する「e-AI」の要素を盛り込んだ、より未来型のスマートホームが体感できるはずだ。

技術革新をもたらす新技術/ソリューションも続々

Renesas DevCon Japan 2017で本格的なお披露目が見込まれる「RZ/G Linuxプラットフォーム」の概要 (クリックで拡大)

 またこれまでのDevConは、技術革新をもたらす新しいプラットフォームソリューションが公開される場でもある。Renesas DevCon Japan 2014では、インダストリ4.0など工場のスマート化に欠かせない産業ネットワークの処理をリアルタイムで実現する「R-INエンジン」を公開。Renesas DevCon 2015では、IoT機器開発プラットフォーム「Renesas Synergyプラットフォーム」がデビューを飾った。Renesas DevCon Japan 2017ではこのほど発表された産業機器向け開発プラットフォーム「RZ/G Linuxプラットフォーム」などの披露の場となるだろう。

 Renesas DevCon Japan 2017の見どころとしては、ルネサスのパートナーが参加し独自のIoTソリューションを開発する「IoT分科会」の成果物展示がある。2014年のDevConでは、今でこそ市販されている腕時計型ライフログ端末ソリューションや環境積み荷センシングソリューション、動線監視ソリューションを開発、展示し注目を集めた。ライフログ端末は感情可視化システムに進化するなど、現在、IoT分科会では、3種類のテーマでIoT機器のプロトタイプを開発中。Renesas DevCon Japan 2017での成果発表に注目だ。

DevConの見どころの1つである「IoT分科会」の成果物。2014年に発表した「腕時計型ライフログ端末」(左)は、2015年により小型の端末(右)へと進化している

 矢可部氏はRenesas DevCon Japan 2017の展示規模について「2014年と同じく、100点ほどのソリューションを紹介することになる。もちろん、その大半は、Renesas DevConの特長である体感できるデモとして紹介する。DevCon Japan 2017は、これまでのDevConの集大成であるとともに、また新しいソリューションを構築するためのスタート点でもある。半導体のユーザーだけでなく、その先のエンドユーザーにも、最新ソリューションを体感いただき、われわれルネサスやパートナーのエンジニアと議論いただく場として活用してもらいたい」と呼び掛ける。なお、ルネサスでは、Renesas DevCon Japan 2017の来場者数として、2014年を上回る2000人以上を計画している。

最新情報は「ルネサス DevCon 最前線」で!

 「まだまだ、Renesas DevCon Japan 2017で紹介するソリューションや新製品については開発中で、申し訳ないが今日現在は、詳しく話せない。今後、詳細が決まり次第、お伝えしていきたい」とし、EE Times Japanマイクロサイト「ルネサス DevCon 最前線」「Renesas DevCon Japan 2017公式サイト」などを通じて、Renesas DevCon Japan 2017に関する情報発信を行う予定だ。

 またEE Times Japanマイクロサイト「ルネサス DevCon 最前線」では、Renesas DevCon Japan 2017で紹介される最新ソリューションの“原型”ともいえる過去のDevConや各種展示会で話題を呼んだソリューションに関する記事や解説動画も公開していく。ぜひ、Renesas DevCon Japan 2017を訪れる前にチェックしてもらいたい。

“参加登録”の受付中

 Renesas DevCon Japan 2017の参加申し込みの受け付けは、2017年2月6日から始まっている。


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提供:ルネサス エレクトロニクス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:EE Times Japan 編集部/掲載内容有効期限:2017年1月13日

掲載動画数200本超「バーチャル展示会」

クルマのリモートメンテナンス

「e-AI」 × サービスロボット〜リアルタイム動作の進化

リアルタイム顔認証

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ルネサス エレクトロニクスは2017年10月27日、子会社であるIntersil(インターシル)の社名を2018年1月1日付で「Renesas Electronics America」に変更すると発表した。

ルネサス エレクトロニクスが、これまでは特定顧客向けに販売していたCMOSイメージセンサー製品の一般向け販売を開始する。一般販売を行うのは、既に量産中の212万画素CMOSイメージセンサーと、848万画素CMOSイメージセンサーである。

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