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成否が分かれた買収案件Weekly Top 10

EE Times Japanで2017年2月18〜24日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!

» 2017年02月27日 16時10分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

「EE Times Japan Weekly Top10」バックナンバー

成否が分かれた買収案件

 今回のランキングでは、9位と10位にご注目ください。Infineon Technologiesによる米CreeのSiC事業(Wolfspeed)買収と、ルネサス エレクトロニクスによる米Intersil買収の行く末を取り上げた記事です。CreeとIntersilは両方とも米国企業ですが、Infineonの買収案件は破談となり、ルネサスの方は予定よりも早く完了しました(米国時間の2月24日に完了しています)。

 成否の分かれ目となったのは、対米外国投資委員会(CFIUS)の判断でした。CFIUSは、Infineonの案件に対しては「米国の国家安全保障にリスクを生じさせるものである」と判断したのです。具体的に何がどんなリスクを生じさせるのかは明らかにされていません。ただ、米国EE Timesロイター通信は、Wolfspeedは軍事用途向けのGaNデバイス技術を手掛けていて、それが引っ掛かったのではないか、とみています。

 QualcommによるNXP Semiconductorsの買収や、米国に拠点を置く投資ファンドCanyon Bridge Capital PartnersによるLattice Semiconductorなど、米国企業が関係するM&Aの案件はまだあるので、それらが今後どうなるのか、引き続き注視していきます。「Qualcomm/NXPの合併に立ちはだかる米中政府の壁」「半導体市場における中国の脅威、米政府が報告」「投資ファンドによるLattice買収に暗雲」「2016年半導体業界再編を振り返」なども、ぜひお読みください。

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