Analog Devices(アナログ・デバイセズ、ADI)によるLinear Technology(リニアテクノロジー)の買収が、2017年3月10日(米国時間)に完了した。
Analog Devices(アナログ・デバイセズ、ADI)は2017年3月10日(米国時間)、Linear Technology(リニアテクノロジー)の買収を完了したと発表した。ADIは同年3月6日(米国時間)、中国商務部(MOFCOM)の承認を取得したため買収を10日に完了する予定だと発表しており、予定通りの完了となった。
これに伴い、Linear TechnologyのNASDAQ Global Select Marketでの上場は、3月10日の取引終了時刻をもって既に廃止となっている。
ADIによると、Linear Technologyの買収は、ADIの2017年度第2四半期において、売上高ベースで1億6000万~1億7000万米ドルの貢献になると試算している。
買収完了により、Linear TechnologyのエグゼクティブチェアマンであったBob Swanson氏が、ADIの取締役会の一員となった。Swanson氏はLinear Technologyの共同設立者であり、1981年の設立当初から同社を率いてきた。
ADIのプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるVincent Roche氏はプレスリリースで、「ADIとLinear Technologyの統合により、巨大なアナログメーカーが誕生した。今後は長年にわたり、より高い付加価値を、顧客に提供できるようになる」と述べている。
ADIの日本法人であるアナログ・デバイセズの広報によると、米国本社の買収完了に伴い、ADIとLinear Technologyそれぞれの日本法人の統合も完了したという。当面の間は、「Linear Technology」のロゴも使いながら、統合作業が進められていく予定だ。
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