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ESEC2017

産業向けの3D NAND搭載SSD、ハギワラソリューションズが展示2017年内にも製品化

ハギワラソリューションズは、「第20回 組込みシステム開発技術展(ESEC2017)」で、3D NANDフラッシュメモリを搭載した2.5インチSATA SSDのプロトタイプを展示した。2017年内の製品化を目指すという。

» 2017年05月11日 15時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

2017年内の製品化を目指す

 ハギワラソリューションズは、「第20回 組込みシステム開発技術展(ESEC2017)」(2017年5月10〜12日、東京ビッグサイト)で、3D(3次元) NAND型フラッシュメモリを搭載した2.5インチSATA 6.0Gビット/秒(Gbps)対応SSDのプロトタイプを展示した。

 産業機器向けとして現在開発中で、「2017年内の製品化を目指している」(同社)という。容量は64M〜2Tバイトになる予定だ。書き込みおよび読み込み速度については、既存のSSDと大きな差はなく、最大容量においてシーケンシャル書き込みが450Mバイト/秒、読み込みが480Mバイト/秒になる見込みだという。

3D NANDフラッシュ搭載SSDのプロトタイプ。2.5インチSATA(6.0Gbps)対応である(クリックで拡大)

 3D NANDフラッシュ搭載SSDは、民生機器向けに既に量産されているが、これらの製品には48層の3D NANDフラッシュが使用されている。ハギワラソリューションズは、48層ではなく64層の3D NANDフラッシュを使用する予定だ。「64層の方が、48層よりもコストメリットに優れていると考えている」と同社は説明する。

 同社は「産業機器向けの3D NANDフラッシュ搭載SSDは、2017年末くらいから本格的に市場に投入され始めるのではないか」と予想する。一番の問題は信頼性だ。ハギワラソリューションズは、まずは、MLC(Multiple Level Cell)またはTLC(Triple Level Cell)の2D NANDフラッシュを搭載した既存のSSDと同等レベルの信頼性を目指すという。SLC(Single Level Cell)ほどの信頼性の実現には、まだ追い付かないと、同社は述べている。

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