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» 2017年07月14日 11時30分 UPDATE

サイプレス、技術革新を先導:USB Type-CコントローラIC、PD3.0とQC4.0に対応 (1/2)

Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、USB Type-CコントローラICについて、新製品を中心とした同社の製品戦略などについて説明した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

Thunderbolt対応の「CCG5」もリリース

 Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は2017年7月13日、USB Type-CコントローラIC事業について、新製品を中心とした製品戦略などについて記者説明会を行った。

 USB(Universal Serial Bus)コントローラICは、PCと周辺機器とを接続するデバイスの1つとして需要が拡大する。最新のUSB Type-C規格(以下、USB-C)は、複数のプロトコル伝送や最大100Wの給電を可能にしたことで、その応用市場はさらに拡大する見通しである。

有線接続製品事業部でシニアマーケティングディレクターを務めるMark Fu氏

 有線接続製品事業部でシニアマーケティングディレクターを務めるMark Fu氏は、今後のUSB-CコントローラICの市場規模について、「2016年から2021年までの5年間に89%成長し、ほぼ倍増する」との見通しを明らかにした。特に、オルタネートモードによって、USB通信だけでなくThunderboltやDisplayPort、HDMIといった別の規格を同時に通信することが可能となる。もちろん、PD機能により電源供給が双方向でダイナミックに行えることも、新たな用途や市場の拡大につながると期待されている。

 USB-CコントローラIC市場において同社の製品シェアは35%に達し、首位の座を確保しているという。その理由として、「市場への製品投入が速い」「顧客での実績」「技術革新を先導している」ことを挙げる。製品の「プログラマビリティ」も強みの1つだ。同社のUSB-CコントローラIC「EZ-PD CCGx」シリーズは、搭載された製品が市場に出荷された後でも、ファームウェアをアップグレードすれば、機能変更や新たな通信規格に対応することが比較的容易に行えるという。

USB-CコントローラICの進化とその応用例 (クリックで拡大) 出典:Cypress Semiconductor

 Power Delivery(PD)機能を搭載した同社のEZ-PD CCGxシリーズは、用途に合わせていくつかのシリーズ製品を用意している。プログラマブルなUSB-CコントローラICの「CCG1」、携帯端末などに向けた業界最小サイズの「CCG2」、電源アダプターやカメラ、ゲーム機器、車載機器向けなどに機能を統合した「CCG3」、PC向けなどに2ポートを内蔵した「CCG4」などである。

 さらに今回、PD3.0および、QC(Quick Charge)4.0に対応する「CCG3PA」と、Intelの「Thunderbolt」に対応した「CCG5」を新たに追加した。評価キットやさまざまなリファレンスデザインも用意しており、システム開発の期間短縮などを支援する。

EZ-PD CCGxシリーズと開発環境 (クリックで拡大) 出典:Cypress Semiconductor

 EZ-PD CCGxシリーズは、USB Type-C規格に準拠するための機能を組み合わせて集積することで、用途に最適なICを実現している。CCG1からCCG3へと集積度を高めることで、部品点数の削減とコストダウンを可能とした。CCG4やCCG5は、CCG2をベースにPC用途に必要な機能を集積した製品である。

左はUSB Type-C規格に準拠するための主な機能ブロック、右はCCGxシリーズ別に集積した機能ブロックの例 (クリックで拡大) 出典:Cypress Semiconductor
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