ロームグループのラピスセミコンダクタは2017年8月31日、消費電力が小さい16ビット汎用マイコン「ML62Q1000シリーズ」のスターターキット「SK-BS/AD」2種類を発売した。
ML62Q1000シリーズは、低い消費電力と優れたノイズ耐性を備え、内部の故障を察知する自己診断機能なども搭載した「ローパワーでタフなセーフティ」マイコンである。プログラム容量やパッケージ、端子数などが異なる全96機種(2017年冬にサンプル出荷予定の66製品を含む)を用意している。また、内部レギュレーターの起動回路を改善したことで、電源投入後のマイコン起動に伴う消費電力を従来に比べて10分の1以下に削減した。
こうした特長から、高機能化が進む家電機器や理美容機器、ヘルスケア機器、産業機器など幅広い用途で高い評価を得ているという。
今回発売したSK-BS「ML62Q1452」は、LED点滅プログラムが同梱されており、ML62Q1000シリーズを簡便に評価することができる。SK-AD「ML62Q1622LCD」には、ML62Q1600LCDボードとLCD表示プログラムが同梱されていて、ML62Q1000シリーズを用いた時計表示が可能である。
2種類のスターターキットについては、チップワンストップやザイコストア(コアスタッフ)、アールエスコンポーネンツのインターネットサイトから購入することができる。
なお、キットの導入に必要なマニュアルやサンプルソフトウェアは、ラピスセミコンダクタのホームページ上に公開されており、アカウントを登録すれば利用できる。
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