日産自動車は、新型EV「リーフ」に搭載した自動駐車機能を実現するために、ルネサス エレクトロニクス製のSoCとマイコンを採用した。
ルネサス エレクトロニクスは2017年9月、日産自動車の新型EV「リーフ」に、先進運転支援システム(ADAS)用SoC「R-Car」と車載制御マイコン「RH850」が採用されたと発表した。自動駐車機能「プロパイロットパーキング」を実現するために用いられた。
日産リーフのプロパイロットパーキングは、3ステップの操作で駐車完了まで運転者をサポートする機能。縦列駐車や並列駐車、車庫入れなどの動作を、車両自身が自動で安全に行うことができるという。
R-Carは、プロパイロットパーキングのシステムにおいて、駐車可能なスペースを認識し、障害物がないなど安全を確認しながら、アクセルやブレーキ、ハンドル操作などの制御指令を行う。特に、R-Carに内蔵した並列イメージプロセッサ(IMP)は、車載カメラで撮影した映像を高速かつ低消費電力で信号処理する。
R-Carからの出力された車体制御の信号は、RH850を経由して各ECUに伝達され、安全かつ正確に駐車するよう、ハンドルやブレーキを制御する。
日産はこれまで、運転支援技術の1つであるアラウンドビューモニターを、いち早く実用化してきた。この中にはルネサス製画像処理プロセッサが搭載されている。今回は、これらの画像処理技術を活用して、本格的な自動駐車システムを実現した。
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