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» 2018年01月24日 13時30分 公開

1MS/s、32チャンネル分を保存:200MS/sのメモリハイコーダ、データ処理性能も大幅向上

日置電機は「第10回 国際カーエレクトロニクス技術展」で、最新のメモリハイコーダ「MR6000」を展示した。200Mサンプル/秒(MS/s)と高速な絶縁測定が行える他、1MS/sで取得した32チャンネル分のデータを1時間、測定しながらリアルタイムで保存できる機能なども備えている。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

200MS/sのサンプリング速度を実現

 日置電機は「第10回 国際カーエレクトロニクス技術展」(2018年1月17〜19日、東京ビッグサイト)で、最新のメモリハイコーダ「MR6000」を展示した。メモリハイコーダは、オシロスコープの機能とペンレコーダー(ロガー)の機能を統合したもので、主に家電や自動車、建設機器といった分野の研究開発の用途に向ける。

 MR6000の特長の1つは、200Mサンプル/秒(MS/s)と高速な絶縁測定が行える点だ。日置電機によれば、メモリハイコーダーのユーザーの場合、それほど高速なサンプリング速度は求めていない。ただ、インバーターなど周波数が高くなってきているものもあるので、数百メガサンプル/秒のサンプリング速度が必要だという声も聞かれるという。

 もう1つの特長が、ペンレコーダーとしての性能だ。MR6000には、測定しながら保存する「リアルタイム保存」と、測定後に自動または手動でデータを保存する方法の2つがある。自動/手動保存は、これまでは非常に長い時間がかかっていた。データ量が大きいということもあるが、「保存に一晩かかる」と冗談で言われることもあったほどだという。

 MR6000では、内蔵メモリを1Gワードに固定していることに加え、FPGAによるメモリの制御方法を改善し、SATAやUSB3.0といった最新のインタフェースを採用することで、自動/手動保存にかかる時間を従来比で10倍に高速化したという。リアルタイム保存については、256GバイトのSSDに保存する場合、1MS/sで取得した32チャンネル分のデータを1時間、連続記録できる。これは従来比で32倍のリアルタイム保存性能となっている。

 12.1型のタッチパネル(静電容量方式)を搭載し、操作性も上げた。タッチパネルは、オシロスコープなどにも搭載され始めているが、MR6000でも「外観のデザインにこだわった」(日置電機)という。

左=「MR6000」は外観のデザインにこだわったという。サイズは幅353×高さ235×奥行き154.8mm/右=サンプリング速度などもタッチパネル上で選択できるようになっている(クリックで拡大)

 MR6000は、見たい波形を簡単に検索できる新機能「メモリハイコンシェルジュ」も搭載している。基本波形を登録しておくと、その基本波形とは形が異なる波形(異常波形)を自動で検索する。トリガーを事前に設定していなくても、測定した全てのデータに対してあらためてトリガーをかけられるので、どのような異常が発生するか分からない測定の際も便利だ。

波形を検索する「メモリハイコンシェルジュ」の画面(クリックで拡大)

 日置電機は「開発現場での作業効率を、いかに上げることができるかを重視した。メモリハイコンシェルジュのような波形検索機能は、今後さらに磨きをかけていきたい」と述べている。

 MR6000の本体価格は125万円。電圧、歪み、周波数、ロジック信号など、測定の対象に合わせてオプション(別売り)のユニットを選ぶ。ユニットは全部で12種類あり、そのうちの10種類は従来機種の「MR8847A」と共通で使える。

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