連載
» 2018年03月15日 11時30分 公開

製品分解で探るアジアのトレンド(26):“アナログ技術大国”へと変貌する中国 (1/3)

中国の最新製品には、「欧米製チップ+中国製チップ」の組み合わせが非常に多くなっている。こうした新製品を分解して痛切に感じるのは、中国半導体メーカーが、“アナログ技術大国”になりつつある、ということだ。

[清水洋治(テカナリエ),EE Times Japan]

中国のカーインフォテインメント機器

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 本連載の第20回「ついに車載分野にも浸透し始めた中国製チップ」に引き続き、中国製のAndroid 6.0対応カーエンターテインメント/オーディオ機器の別機種の情報を扱う。今回報告の機種は中国PUMPKINのカーオーディオ機器「Car Multimedia Player」である。日本ではさほど売れていないが、海外では「安価で性能がそこそこ高い」と評判の製品である。

 図1は、梱包箱、製品の正面、背面および背面のカバーを取り外した様子である。多くのカーオーディオ機器と同じく2-DINサイズで外観上の特徴はない。梱包箱、製品のどこにも型名情報がないので、製品情報を正確に得ることはできない。

図1:中国PUMPKINの「Car Multimedia Player」 出典:テカナリエレポート(クリックで拡大)

 実際にはスマートフォンとミラーリングして使うためか、ディスプレイの表示はスマートフォンとほぼ一緒になっているので、直観的にタッチパネルで操作できる。特にマニュアルなどは不要だ。接続に必要な配線なども内包されている。

チューナー基板が別体に

 分解の際、背面カバーを外し、上と左右の金属カバーを外すとメインの処理基板が現れる。光ディスク装置やHDDは備わっていないので、内部は図1の右上のように大きな空洞になっている。この空洞は放熱効果に寄与しているものと思われる。日本製のものは、光ディスクやHDDで隙間のない場合は熱がこもりやすく、放熱用のファンがついているものが多いが、中国のこうした製品には大きな空洞があり、ファンレスとなっている。

 基板は、マザーボード(オーディオ)と、Android関連処理や通信を行うプロセッサ基板、ラジオを受信するチューナー基板で構成されている。チューナー基板が別体となっているのは、本製品が多くの国や地域で販売され、チューナー基板を入れ替えるだけでさまざまな仕様に変更できるように設計されているからだ(これは日米の製品も同じ)。

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