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» 2018年04月24日 15時30分 公開

ハードと開発ツールをパッケージ:すぐに評価可能、ルネサスの血圧測定評価キット

ルネサス エレクトロニクスは、血圧測定システムの評価を迅速に行うことができる「血圧測定評価キット」を開発した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

血圧測定の機能を内蔵した新型ASSPマイコン

 ルネサス エレクトロニクスは2018年4月19日、「血圧測定評価キット」を開発したと発表した。血圧測定に必要なハードウェアとソフトウェアをパッケージにして提供する。このため、購入すれば直ちにシステム評価を行うことができる。

 血圧測定評価キットには、ハードウェアとして圧力センサーやカフ(腕帯)、ポンプ、電磁弁、LCDパネル、そして血圧測定向けアナログ機能を内蔵したASSPマイコン「RL78/H1D」搭載のレファレンスボードが含まれる。

 ソフトウェアとしては、レファレンスソフトウェア、スマートフォン用アプリ、GUIツールなどが含まれ、ダウンロードして活用できる。搭載したBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールを用いると、測定したデータをContinua準拠のBPMファイルでスマートフォンなどに送信することが可能となる。

左は血圧測定評価キット、右はRL78/H1Dの外観と応用イメージ (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 評価キットに同梱されている圧力センサーやポンプ、電磁弁、PWMの制御は、GUIツールから設定することができる。ユーザーが開発した実機が、評価キットと同じシステム構成であれば、GUIツールでシステム評価を行うことができるという。

 カフの圧力波形から脈波を抽出するためのIIRデジタルフィルター演算についても、GUIツールを活用してシミュレーションを行うことが可能である。算出したデジタルフィルター定数をRL78/H1Dのファームウェアに書き込むことで、実機による動作確認を行うこともでき、開発工数の削減につながるという。

 レファレンスボードに搭載したRL78/H1Dは、RL78マイコンをベースに、ΔΣ方式の24ビットA-Dコンバーター、プログラマブルゲイン計装アンプ、D-Aコンバーター、オペアンプおよび、PWM制御用タイマーなど、血圧測定に必要な機能をワンチップに集積した。ΔΣ方式の24ビットA-Dコンバーターとは別に、非同期で動作する逐次比較型10ビットA-Dコンバーターも搭載している。これにより、温度測定やバッテリー電圧モニターを同時に行うことができる。

 RL78/H1Dは、アームタイプやリストタイプの血圧計向けやウェアラブル端末向けの製品を用意している。例えば前者はLCDコントローラーを内蔵しており、外形寸法が12×12mmの80端子LQFPパッケージで供給する。後者は外形寸法が4×4mmと小さい64端子TFBGAパッケージを利用できる。この他にも、7×7mmの48端子LFQFPや10×10mmの64端子LFQFPといったパッケージ製品を用意している。

 サンプル価格(税別)は、80端子LQFPパッケージを用い、フラッシュROM容量が128kバイト品「R5F11NMG」で350円。なお、血圧測定評価キットは参考価格(税別)が5万9800円で、2018年5月10日より受注を始める。

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