ESEC2018&IoT/M2M展 特集
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» 2018年05月10日 13時30分 公開

「まずはPoCレベルで」に応える:20万円で始められる、ADIのIoTプラットフォーム (1/2)

アナログ・デバイセズ(ADI)は、「第7回 IoT/M2M展 春」(2018年5月9〜11日、東京ビッグサイト)で、IoT(モノのインターネット)向けプラットフォームや、構造物モニタリングなどに適用できる低ノイズのMEMS加速度センサーなどを展示した。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

IoTネットワーク構築を安く、速く

 アナログ・デバイセズ(ADI)は、「第7回 IoT/M2M展 春」(2018年5月9〜11日、東京ビッグサイト)で、IoT(モノのインターネット)向けプラットフォームや、構造物モニタリングに適用できる低ノイズのMEMS加速度センサーなどを展示した。

 IoT向けプラットフォームは、「IoTネットワークをまずはPoC(Proof of Concept)レベルで構築してみたい」という要望に応えるものだ。実際の実装、運用までいかなくても、「本当にデータが取れるのか、収集したデータをどう使えばいいのか、といったことを知るためのプラットフォーム」(ADIの説明員)だという。そのため、いかに安く、速くIoTネットワークを構築できるかを重視。今回は、IoT関連のハードウェア、ソフトウェア、サービスの企画から設計、販売までを手掛けるスタートアップ企業CANDY LINEと、アプリ向けUI(User Interface)を作成するサービスを手掛けるソフトバンクイノベンチャーと協力して、IoT向けの開発環境を展示した。

 ADIは、無線センサーネットワーク技術「SmartMesh」と温度センサーを搭載した評価ボードと、「SmartMesh IP USB Manager」を提供する。SmartMesh IP USB Managerは、CANDY LINEが提供する、「Raspberry Pi(ラズパイ)」向け3GおよびLTE通信ボード「CANDY Pi Lite」に、センサーで収集したデータを送信するデバイスだ。

写真左から、「SmartMesh IP USB Manager」、「CADY Pi Lite」、「SmartMesh」と温度センサーを搭載した評価ボード(クリックで拡大)

 CANDY Pi Liteに送信されたデータは、そこからクラウドにアップされ、「iPhone」に表示される。iPhoneに表示するためのアプリのUIをデザインするツールを提供しているのが、ソフトバンクイノベンチャーである。

 展示会会場では、ADIのブース内に複数の評価ボードを設置し、測定した温度を一定の頻度でクラウドにアップするというデモを行っていた。

ソフトバンクイノベンチャーの「conect+」の、UIを設計する画面(左)と、測定した温度を「iPhone」で表示したときのイメージ(クリックで拡大)

 現在は、温度センサーを搭載したSmartMesh評価ボードのみしか、同IoTプラットフォーム向けには用意していないが、いずれは、加速度センサーや、ADIのArmマイコンを搭載したSmartMesh評価ボードなどもそろえる予定だという。

SmartMeshとセンサー、マイコンを搭載した評価ボード。IoTプラットフォーム向けに、種類を拡張していく予定だ(クリックで拡大)

 ADIによると、今回展示した温度計測のIoTネットワークを、同プラットフォームを使うことで20万円以下で構築できるという。「何から始めればよいのか分からない」「PoCレベルでいいから取りあえずIoTネットワークを試してみたい」という顧客にぜひ使ってほしいと、ADIは強調する。

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