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ワイヤレスジャパン2018 特集

富士通、5G向け高密度分散アンテナ技術をデモ仮想セルで快適な通信環境を実現

富士通は、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2018」で、分散アンテナユニットを高密度に配置して5G(第5世代移動通信)システムの大容量化を実現するためのデモ展示を行った。

» 2018年05月29日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 富士通は、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2018」(2018年5月23〜25日、東京ビッグサイト)内の特設パビリオン「5G Tokyo bay Summit 2018」などで、分散アンテナユニットを高密度に配置して5G(第5世代移動通信)システムの大容量化を実現するためのデモ展示を行った。

最大32本の分散アンテナを集中制御

 5G超高密度分散アンテナ技術は、トラフィック量が極めて多いエリアに配置した、多数の分散アンテナユニット(小型基地局)を協調制御し、端末利用者を中心とした仮想セルを形成する。これによって、快適な通信環境を提供することができる技術である。

 ベースバンド処理装置は、最大32個の分散アンテナユニットを集中制御することができる。複数のアンテナを個々に分散配置したり、統合して集中配置したりするなど柔軟な構成にすることができる。端末利用者がエリア内に集中した場合でも、受信特性の良いアンテナに切り替えていくことで、高いスループットを実現することが可能である。分散アンテナ間の電波干渉も防止できるという。

5G超高密度分散アンテナ技術のデモの模様
デモの様子

 ブースでは、4個の分散アンテナユニットを設置し、4K動画のライブ配信や、ブース内で撮影した360度カメラの映像データを受信するデモを行った。なお、ブースには日本電業工作が開発中の透明アンテナも展示した。ショッピングモールなどの利用環境において、室内の雰囲気を壊さずに設置することができるという。

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