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» 2018年07月20日 09時30分 公開

社内で10年以上の利用実績:設備の非稼働要因を見える化、村田の生産性最大化策 (1/2)

村田製作所は、工場内に設置された設備の非稼働要因を「見える化」し、生産性を最大化するためのソリューション「m-FLIP(エム・フリップ)」などを、「プラントメンテナンスショー」で紹介した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

生産性を高める工程改善策を専門家が提案

 村田製作所は、「プラントメンテナンスショー」(2018年7月18〜20日、東京ビッグサイト)で、IoT(モノのインターネット)技術を活用して、工場内に設置された設備の非稼働要因を「見える化」し、生産性を最大化するためのソリューション「m-FLIP(エム・フリップ)」などをデモ展示した。

 m-FLIPは、モノ作りにかかわるエンジニアの専門知識やノウハウなどを集め自社内で開発した「設備稼働見える化ソフトウェア」をベースに、ソリューションとして製品化した。社内で10年以上の利用実績を持つソフトウェア資産を外販し、専門家によるデータの活用支援サービスまで提供するなど、同社にとって新たなビジネスモデルの1つとなる。

 m-FLIPは、生産現場のさまざまなデータを収集、蓄積、管理して、月報やガントチャート、アンドンなどに「見える化」することができる。主要な複数メーカーのPLC(プログラマブルコントローラー)を接続し情報を一元化することや、作業者がタッチパネルを利用して、作業情報などを入力できるのが特長である。

 これによって、「チョコ停」や段取り替え、定期点検、故障などの理由による生産設備の停止時間と、メンテナンス作業に要した時間などを「見える化」できる。必要に応じて停止要因を細分化することで緻密な分析が行える。「分析結果から、生産性を向上させるための改善策を当社の専門スタッフが顧客に提案することもある」(説明員)など、ワンストップで実効性ある支援サービスを行う予定である。

 展示ブースには、デモ用の操作パネルと、設備稼働状況を「見える化」したデータを表示するディスプレイを用意。デモでは説明員が操作パネルをタッチして設備を停止させ、画面に表示された非稼働要因の項目(日常点検、製品切れ、保全修理など)を選択。点検作業などが終了した時点で設備を再稼働させる。「見える化」のディスプレイには、停止の要因や作業時間、生産個数、稼働率などがリアルタイムに表示される。これらのデータを月報などにまとめて停止要因などを分析し、生産性の改善につなげていくという。

デモ用の操作パネルと設備稼働状況を「見える化」して表示したディスプレイ (クリックで拡大)

 村田製作所は、開発したm-FLIPを大垣村田製作所に導入し、システムの評価を行った。この結果、「導入してすぐに5%の改善効果を確認。3カ月後には設備稼働率が20%以上も改善できた」(説明員)と話す。

 m-FLIPは2018年9月1日より販売する。村田製作所が導入支援と導入後のデータ活用支援サービスを、協業パートナーであるSCSKが、販売業務を含むインテグレーションサービスを、それぞれ提供するという。

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