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CEATEC JAPAN 2018 特集

8K時代のインタフェース「HDMI 2.1」対応チップ登場CEATEC 2018

ソシオネクストは2018年10月16〜19日の会期で開催されている展示会「CEATEC JAPAN 2018」(シーテックジャパン2018/会場:千葉市・幕張メッセ)で、HDMIの最新仕様「HDMI 2.1」に対応した8K用映像処理/表示制御用チップ「HV5シリーズ」によるデモを公開した。

» 2018年10月17日 07時00分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

 ソシオネクストは2018年10月16〜19日の会期で開催されている展示会「CEATEC JAPAN 2018」(シーテックジャパン2018/会場:千葉市・幕張メッセ)で、HDMIの最新仕様「HDMI 2.1」に対応した8K用映像処理/表示制御用チップ「HV5シリーズ」によるデモを公開した。

HDMI 2.1による8K映像転送デモ。手前のボードに4系統のHDMI 2.0で8K映像を入力。ボード上のインタフェース変換チップ「SC1H05AC01」で、1系統のHDMI 2.1に変換。HDMIケーブルでモニター側(写真奥)に伝送し8K映像を表示している (クリックで拡大)

HDMIケーブル4本が1本に

 HDMI 2.1は、2017年に策定されたHDMIの最新仕様。従来のHDMI 2.0は、1レーン当たり6Gビット/秒(bps)の伝送速度を持つレーンが計3レーンあり、合計伝送帯域は18Gbpsで、60フレーム/秒(fps)の4K(解像度3840×2160ピクセル)の伝送に対応した。そのため、4K/60fpsの4倍のデータ量に相当する8K(7680×4320ピクセル)/60fpsの映像を伝送する場合、HDMI 2.0が4系統必要になった。

8Kテレビ用映像処理チップ「SC1H05AT1」

 最新仕様のHDMI 2.1は、1レーン当たり12Gbpsのレーンが計4レーンを設け合計伝送帯域を48Gbpsにまで拡張。さらに、伝送方法を改めるなどし、1系統で8K/60fps映像を伝送できるようになった。

 今回、ソシオネクストが開発したのは、HDMI 2.1の外部入力から8K映像の表示処理を行う8Kテレビ用映像処理チップ「SC1H05AT1」と、4系統のHDMI 2.0入力を、HDMI 2.1系統に変換するインタフェース変換チップ「SC1H05AC01」と、4系統のV-by-One HS(4レーン)の入力をHDMI 2.1系統に変換する「SC1H05AC02」の3チップ。ソシオネクストでは「HDMI 2.1に対応したチップの製品化は世界初」としている。3チップは、2019年3月から順次販売を始める予定だ。

8Kテレビ用映像処理チップ「SC1H05AT1」の主な仕様 出典:ソシオネクスト
インタフェース変換チップ「SC1H05AC01」を搭載したデモボード (クリックで拡大)

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