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» 2018年10月25日 14時40分 公開

任意波形発生器の新基準へ:テクトロニクス、複雑な任意波形を素早く生成

テクトロニクスは、操作性などを向上させた任意波形/ファンクションジェネレーター(AFG)「AFG31000」シリーズを発表した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

直観的なユーザーインタフェースで作業効率改善

 テクトロニクスは2018年10月、操作性などを向上させた任意波形/ファンクションジェネレーター(AFG)「AFG31000」シリーズを発表した。電子回路の評価などに必要なテスト信号を迅速かつ簡単に生成できるという。

9型静電容量式タッチスクリーン採用で操作性を改善

 AFG31000シリーズは、9型静電容量式タッチスクリーンを搭載した。AFGでは最大級となる画面サイズにすることで、全ての設定項目、パラメーターを1つのスクリーンに表示することができる。メニュー階層も浅くした。操作は画面をタップしたリ、スワイプしたりすることで必要な項目の選択や変更が可能となった。使い慣れた操作環境を実現することで、測定作業の効率や生産性を高めることができる。

 InstaView機能も新たに搭載した。DUT(被測定デバイス)のインピーダンスが50Ωでない場合、従来はAFGで設定される波形と、DUTにおける信号が一致しないことがあった。InstaView機能は、DUTにおける波形をモニターし表示することで、これらの課題を解決した。しかも、表示される波形はDUTのインピーダンス変化だけでなく、周波数や振幅、波形形状の変化にも瞬時に応答できるという。

AFG31000シリーズの外観

 もう1つの特長は、標準的な動作モードに加え、アドバンスモード(波形シーケンサーモード)を備えたことだ。アドバンスモードでは、最大128Mポイントの波形メモリを、最大256のセグメントに分割できる。波形シーケンサーは長い波形や複数の波形でもドラッグ&ドロップで、比較的簡単にプログラミングできる。

 さらに、任意波形編集ツール「ArbBuilder」を内蔵した。この機能を活用するとAFG31000シリーズ上で直接、任意波形を生成し編集することができる。これまでは、必要に応じPC上で生成した波形を測定器に取り込んでいた。こうした作業が不要となり、任意波形の変更も迅速に対応することが可能となった。オシロスコープで取り込んだ波形を再現する時も、CSVファイル形式で保存したデータを、ArbBuilderでAFG31000シリーズに直接ロードすることができる。

 AFG31000シリーズは、チャネル数や出力周波数などによって10品種を用意した。出力周波数は25MHz、50MHz、100MHz、150MHz、250MHzのモデルがあり、それぞれ1チャネルと2チャネル品を用意した。サンプルレートは250Mサンプル/秒、500Mサンプル/秒、1Gサンプル/秒、2Gサンプル/秒のモデルがある。垂直分解能は14ビット、出力振幅レンジは1mVp-p〜10Vp-p(50Ω負荷)となっている。

 価格(税別)は、例えば出力周波数25MHzで1チャネルタイプの「AFG31021」で27万1000円、同250MHzで2チャネルタイプの「AFG31252」は173万円となっている。

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