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» 2018年11月06日 13時30分 公開

周波数安定性は水晶比で10倍:5Gで水晶の置き換え狙う、±5ppbの「MEMS OCXO」 (3/3)

[村尾麻悠子,EE Times Japan]
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2年間で精度を20分の1に改善

 SiTimeは2016年に、4Gなどの通信インフラ向けに温度補償型のMEMS発振器を主製品とするプラットフォーム「Elite」を発表した。Eliteでは精度が100ppbだったので、Emeraldではそれを20分の1にまで改善したことになる。

SiTimeのPiyush Sevalia氏

 Sevalia氏は、「MEMS発振器ではアーキテクチャが大きなポイントになる。アーキテクチャの設計では、とにかく周波数安定性を重要視している。最優先すべき事項と言ってもいい。MEMS振動子を開発する際、振動子の温度を極めて正確に測定する。さらに、温度補正アルゴリズムの改善を重ね、より高精度に、より素早く温度を補正できるようにしている。われわれのMEMS OCXOはパッケージが小さいので、中に搭載されているオーブンもOCXOに比べて小さい。そのため、温度のぶれも少ない」と語る。

 同氏はさらに、「何よりも、MEMS振動子、アナログ回路、アルゴリズム、パッケージという4つを全て自社で開発していることが大きい。これらの開発チームが同じ社内で密に連携し、開発しているので、今回のEmeraldのような超高精度のMEMS OCXOを実現できる」と続けた。

 Sevalia氏は、EmeraldとEliteによって、5Gのネットワークを、タイミングサーバからバックホール、フロントホール、RRH(Remote Radio Head)まで一気通貫で対応できると述べた。

Emeraldと「Elite」で、5Gネットワークノードをカバーできるとする。なお、SiTimeにとって、コアネットワーク市場に参入するのは初めてになる 出典:SiTime(クリックで拡大)
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