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» 2018年11月08日 12時00分 公開

国内利用に加速:1km飛ぶWi-Fi、「802.11ah」実用化に向け協議会が発足 (3/3)

[村尾麻悠子,EE Times Japan]
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コストと消費電力

 気になるのはコストと消費電力だ。小林氏はコストについて、「2017年度におけるWi-Fiチップの世界出荷数は30億個だった。802.11ahはWi-Fiファミリーなので、802.11acとセット(マルチモードモジュール)で製造することが考えられる。そうなると、チップの生産規模は非常に大きくなると考えられ、いったん導入が始まればかなり安価にネットワークを構築できるのではないか」との見解を示した。なお、802.11ah対応のデバイスの単価などについては、まだチップができたばかりの段階なので、現時点では明言できないとのことだった。

 一方で消費電力については、無線の動作モードによって大きく変動するものの、現行のLPWAに比べると課題はあるという。ただし、もともと802.11ahはIoTをかなり意識して策定された規格なので、バッテリー駆動の機器はターゲットの一つとなっている。今後は、協議会の中で、ユースケースの技術要件を集めてフィードバックし、消費電力の向上を目指していくとした。

 記者発表会の場では、802.11ahを使った画像伝送のデモも行われた。米国で販売されているNewracomのデモボードを使用している。デモでは、実際に電波を送信できないので、端末に見立てたボードとAPに見立てたボードのアンテナ間を同軸ケーブルでつなぎ、減衰器を入れて、「1km離れた場所に画像を伝送する」という状況を模擬的に再現している。

画像伝送デモの構成。なお、現行のLPWAは画像伝送を想定していないので、このデモでは半ば無理やり伝送しているという点には注意されたい 出典:802.11ah推進協議会(クリックで拡大)


記者発表会の会場で展示されていたNewracomの802.11ah向け評価ボード(クリックで拡大)
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