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» 2018年11月16日 10時30分 公開

ET&IoT Technology 2018:TrustZone対応マイコン、声を拾う加速度センサー STが展示 (1/2)

STMicroelectronics(日本法人:STマイクロエレクトロニクス)は2018年11月14〜16日の会期で開催されている展示会「ET&IoT Technology 2018」(会場:パシフィコ横浜)で、IoT(モノのインターネット)におけるエッジ端末の高機能化、高性能化を実現する各種製品、技術の展示を行っている。

[竹本達哉,EE Times Japan]

 STMicroelectronics(日本法人:STマイクロエレクトロニクス)は2018年11月14〜16日の会期で開催されている展示会「ET&IoT Technology 2018」(会場:パシフィコ横浜)で、IoT(モノのインターネット)におけるエッジ端末の高機能化、高性能化を実現する各種製品、技術の展示を行っている。

 IoTの末端を構成するエッジ端末は、サイズやコストといった制約を抱える一方で、より多くの処理、機能を担う必要性が高まっている。そこで、小型/低コストと高性能/高機能を両立する必要がある。ET&IoT Technology 2018のSTMicroelectronicsブースでは、そうした小型/低コストと高性能/高機能の両立につながるIoTエッジ向け製品/技術を中心に展示された。

「TrustZone」対応マイコン「STM32L5シリーズ」

「TrustZone」対応マイコン「STM32L5シリーズ」の説明パネル (クリックで拡大)

 その1つが、このほどサンプル出荷が始まったマイコンの新製品「STM32L5シリーズ」だ。STM32L5シリーズは、ハードウェアベースのセキュリティ技術「TrustZone」に対応するArmのCPUコア「Arm Cortex-M33」を搭載したマイコン。TrustZoneは、IoT機器に必要なセキュリティ技術であり、SoCなどに用いられるより高性能なCPUコア「Arm Cortex-Aシリーズ」から対応CPUコアが展開されてきた。主にマイコンに用いられるCPUコア「Cortex-Mシリーズ」でのTrustZone対応は、Cortex-M33および、Cortex-M23が最初であり、STMicroelectronicsはいち早く、Cortex-M33を搭載したSTM32L5を製品化することで、より手軽なマイコンでのTrustZoneの利用を可能にした。

 「インターネットにつながる機器では、セキュリティ機能の搭載が不可欠。セキュリティ機能はソフトウェアでも実現できる部分はあるが、ハードウェアベース、CPUコアベースのより強力なセキュリティ機能を求めるニーズは多く、発表から間もないが多くの問い合わせ、引き合いがある」(STマイクロエレクトロニクス)とする。STMicroelectronicsは、多くの省電力モードを備えた低消費電力マイコンであるSTM32L5シリーズを皮切りに、Cortex-M33搭載マイコンのラインアップを拡充していく方針。

「TrustZone」対応マイコン「STM32L5シリーズ」を使用したスマートホームデモ (クリックで拡大)

組み込みAIソリューション

ディープインサイトの組み込みAI開発ツール「KAIBER」で構築したモーターの故障予測デモ

 またブースでは、STM32L5シリーズなどSTM32ファミリーで手軽にニューラルネットワークの実装を実現するためのソリューションの展示も実施。STM32ファミリー用ソフト開発ツール「STM32Cube」に、学習済みニューラルネットワークをマイコンに実装可能なコードに変換する機能を2019年初めにも追加する予定で、同機能をデモ。「TensorFlow」や「​Caffe」などのディープ・ラーニングフレームワークで生成した学習済みニューラルネットワークを簡単なマウス操作で、マイコンに実装可能なコードに変換する様子を実演した。また同時に、STマイクロエレクトロニクスが連携する協力企業のSTM32ファミリー向けのAI(人工知能)ソリューションも合わせて紹介。「AIの活用には、一定の知識が必要になる。ツール提供だけでなく、パートナーと連携し、初心者でもAIを実装できるようコンサルティングからサポートできる体制構築を積極的に進めている」という。ブースでは、パートナーの1社であるNeusoftの組み込みAIソリューションをSTM32L496に実装して実現したメーター自動読み取りシステムのデモや、ディープインサイトの組み込みAI開発ツール「KAIBER」で構築したモーターの故障予測デモ(STM32L476を使用)を披露した。

 マイコン以外でも、エッジに新たな価値を付加する提案として「3軸MEMS加速度センサーによる音声検出ソリューション」なども展示。

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