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Arm、自動運転車向けマルチスレッドプロセッサ7nmに最適化したCortex-A65AE

Armは、自動運転車向けのマルチスレッドプロセッサ「Arm Cortex-A65AE」を発表した。車載用に設計した「Automotive Enhanced(AE)」シリーズの新製品で、7nmプロセスに向けて最適化されている。

» 2018年12月27日 10時00分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

Split-Lock機能も搭載

Cortex-A65AEの応用例イメージ 出典:Arm

 Armは2018年12月、自動運転車に向けたマルチスレッドプロセッサ「Arm Cortex-A65AE」を発表した。車載用に設計した「Automotive Enhanced(AE)」シリーズの新製品で、7nmプロセスに向けて最適化されている。

 新製品は、複数の処理の流れを並行で行うマルチスレッド機能やSplit-Lock技術による安全機能を搭載した。自動運転に向けては、車両の周囲を監視するためにカメラやLiDAR、レーダーなどさまざまなセンサーが搭載される。これらセンサーのデータを高速に処理するため、搭載するプロセッサには高い処理能力が求められる。しかも、高度なセキュリティレベルを維持することが必須となる。

 Armは既に、安全な完全自動運転車の実現に向けた取り組みを始めている。その一環として「Safety Ready」プログラムの開始やAE搭載のプロセッサ「Cortex-A76AE」などをこれまで発表してきた。Cortex-A65AEは、これに続く製品となる。

 新製品は、自動運転車のセンサーデータ処理の他、車載インフォテインメント(IVI)やコックピットシステムなど用途に向ける。また、まぶたの動きや各種バイタルサインなどによる運転者の監視機能といった用途にも適用することが可能である。

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