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オートモーティブワールド2019/ スマート工場EXPO特集

ローム、車載向けワイヤレス給電ソリューションQi規格に準拠、NFCにも対応

ロームは、NFC(Near Field Communication)に対応した車載向けワイヤレス給電ソリューションを開発した。

» 2019年01月16日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

ST製NFCリーダーライターICやマイコンと組み合わせ

車載向けワイヤレス給電レファレンスボードの外観

 ロームは2019年1月、NFC(Near Field Communication)に対応した車載向けワイヤレス給電ソリューションを開発したと発表した。

 車載向けワイヤレス給電ソリューションは、ロームが開発している、車載対応(AEC-Q100準拠)のワイヤレス給電制御IC「BD57121MUF-M」(送信側)と、STマイクロエレクトロニクス製のNFCリーダーライターIC「ST25R3941」および、制御用8ビットマイコン「STM8Aシリーズ」などでシステムを構成する。

 このソリューションは、WPC(Wireless Power Consortium)のQi規格「EPP(Extend Power Profile)」に準拠している。供給電力は最大15Wで、マルチコイルタイプに対応することにより、充電可能な範囲はシングルコイルタイプに比べ2.7倍も広い。

 また、NFC機能を組み合わせたことで、スマートフォンケースなどに挿入されたNFCカードを検知し、磁場による破壊を防止することができるという。しかも、機器への充電と同時に、車内のBluetooth/Wi-Fiネットワークへのペアリング動作を行うことも可能である。

 開発した機能を搭載したレファレンスボードは今後、サンプル販売を予定している。「第11回 国際カーエレクトロニクス技術展」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)のブースにも展示する。既存の受電用ボード「BD57015GWL-EVK-002」と組み合わせることにより、WPC Qi規格EPPに準拠した車載用ワイヤレス給電システムを容易に実現することができるという。

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