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Googleが買収するNest Labsの火災警報器にジェスチャー認識機能の不具合が見つかり販売停止にセンシング技術

Nest Labsは、火災警報器「Nest Protect」に搭載するジェスチャー認識機能に不具合が見つかったとして、同製品の販売を停止した。同社は2014年1月に32億米ドルでGoogleに買収されることが決まり注目されていた。

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 2014年1月にGoogleによる買収が発表されているNest Labsは、火災警報器「Nest Protect」に搭載するジェスチャー認識機能に不具合が見つかったとして、同製品の販売を停止した。誤認識で警報が誤って解除される恐れがある。この不具合によって、ジェスチャー認識機能の信頼性とセーフティクリティカルな機器で同機能を使用することの是非に注目が集まっている。

ジェスチャー認識機能の付いたスマート火災警報器

 Nest Protectは、手を振るジェスチャーでアラームを解除できる「Nest Wave」という機能を搭載していた。Nest Labsは同社のWebサイトで、「特定の状況下で、この解除機能が意図せずに作動する可能性がある」と発表した。「製品の近くで動いた場合、“アラームを解除するために手が振られた”とNest Waveアルゴリズムが誤認識する可能性があることが分かった。この現象が火災発生時に起こると、アラームの作動が遅れる恐れがある。この問題の対応が完了するまで、同機能を無効にすることを決めた」とする。


ジェスチャー認識機能に不具合が見つかった火災報知器「Nest Protect」

 なお、Nest LabsのCEO(最高経営責任者)であるTony Fadell氏は、Webサイトの中で、「この不具合は社内テストで発見されたもので、ユーザーから発生の報告は受けていない」と述べている。

 この問題に対処するには、少なくとも2カ月を要するという。同社は、問題が解決した後、ソフトウェアを更新して同機能を復活させる予定としている。

「iPod」の生みの親が創業

 Nest Labsは2011年設立の新興企業で無線接続とソフトウェアで暖房や換気、空調などを遠隔制御する家庭用制御装置を手掛けている。同社の製品は高機能でありながら、Apple製品のようにすっきりとシンプルな形状が特徴。創業者は、CEOのTony Fadell氏とエンジニアリング担当バイスプレジデントのMatt Rogers氏の2人。両氏は、Appleで「iPod」の開発を手掛けた経歴を持つ。また、2014年1月に32億米ドルでGoogleに買収されることが決まり注目を集めていた(関連記事:Google、スマートサーモスタットの「Nest」を32億ドルで買収へ)。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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