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CypressとSpansionの合併会社、1600人を解雇へビジネスニュース 企業動向

2015年3月12日(米国時間)に経営統合の完了を発表したCypress SemiconductorとSpansionが、1600人の人員削減を行うと報じられた。

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 米国の日刊紙San Jose Mercury Newsは、Cypress SemiconductorとSpansionが2015年3月12日(米国時間)、両社の経営統合を完了し、1600人を解雇する計画だと従業員に通告したと報じた(参考記事)。1600人は、両社の従業員の20%以上に当たる。

 2014年12月の統合発表で、「両社の連結収益は20億米ドルに達する。今後3年以内に、1年当たり1億3500万米ドルのコスト削減を見込む」と述べていた。その発表から1カ月後、合併会社のCEO(最高経営責任者)を務めるT.J. Rodgers氏は、CypressのWebサイトに投稿した動画の中で、「統合会社は、当初の発表よりもさらに効率的に運営できる見通しだ」と語った。

 Rodgers氏はFox Newsのインタビューで、「2015年3月12日に、統合会社の北米地域の従業員全員に対して解雇/残留を発表する予定だ。この件を先延ばしすることはできない。合併会社の組織図を、10人ほどの小規模な部門に至るまですべて見直した上で出した結論だ」と語っている。

 統合後、廃止する製品ラインアップがあるかどうかは決まっていないが、「現時点では、主要な研究開発計画を打ち切る計画はない」(Rodgers氏)という。

 経営統合を発表した際、両社は「統合による製品ラインアップの重複はほとんどない」と述べていた。Cypressの製品ラインの管理を担当する役員は、「メモリに関しては、CypressはSRAM、SpansionはNOR型フラッシュメモリが強い。両社はマイコン事業を拡大していたが、製品ラインはほとんど重複していない」と述べている。

 Rodgers氏は、「合併会社は、車載向けメモリ/マイコン市場で第4〜5位のサプライヤになる見通しだ」と述べている。両社は共に車載インフォテインメントシステムでデザインウィンを獲得しているが、Cypressが静電容量方式のタッチスクリーンコントローラを、Spansionはその他のダッシュボード機能を実行するコントローラを供給している。

 CypressとSpansionが人員削減を発表する10日前の2015年3月2日(米国時間)、NXP SemiconductorsがFreescale Semiconductorを買収することが明らかになった。これにより、CypressとSpansionの合併会社よりはるかに巨大な、売上高100億米ドル規模の企業が誕生することになる。NXPとFreescaleの合併会社は、自動車メーカーへの世界最大のサプライヤとなり、マイコンに関しては世界第2位となる見通しだ(関連記事:フリースケール買収のNXP、車載半導体で首位ルネサスに肉薄か――世界半導体シェアは7位へ)。

 これまでのところ、NXPとFreescaleの役員は、人員削減計画については何も語っていない。

 CypressとSpansionが経営統合を発表した直後、Cypressの株価は5米ドル、Spansionは15米ドル上昇した。その結果、取引額(非課税)は約50億米ドル(約6000億円)となった。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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