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スマホをどこに置いても給電できるシート、送電コイル1個とフェライトを利用TECHNO-FRONTIER 2015

「TECHNO-FRONTIER 2015」では、無線給電向けのチップやシステムもいくつか紹介された。TDKは、どこにスマートフォンを置いても充電できるシート「どこでも給電」を、東芝は1つの送電用ICで2台のスマートフォンを同時に充電できるデモなどを展示した。

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送電コイル1個で「どこでも給電」

 TDKは、「TECHNO-FRONTIER 2015」(2015年5月20〜22日、千葉・幕張メッセ)で、どこにスマートフォンを置いてもワイヤレス充電が可能なシート「どこでも給電」を展示した。磁界共鳴方式を採用したもので、送電側のコイル1個と、フェライトを敷き詰めたシートで構成されている。コイルから発生した磁束がシートのフェライトに伝わることで給電する仕組みになっている。最大30Wの給電が行えるという。

 デモで使用したシートは70×70cm程の大きさだった。シートをどこまで大きくできるのかについては、まだ検証していないという。

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「どこでも給電」のデモ。奥の赤枠が送電コイルである。シートのどこにライトを置いても、きちんとLEDが光った(クリックで拡大)

1個のICで複数台のスマホを充電

 東芝は、スマートフォンや、ローエンドのタブレット端末などの給電に向く10Wクラスの給電用ICと受電用ICを展示した。電磁誘導方式のワイヤレス給電規格である「Qi(チー)」に対応している。また、1個のICで2台の端末を同時に充電できることも特長だ。同社は、将来的には4台まで同時に充電できるようにしたいという。ただし、当然ICのサイズは大きくなるので、そこがトレードオフになってくる。

 東芝の担当者はワイヤレス給電について、「国内市場は、まだまだというのが正直な印象。今回展示した給電用・受電用ICも、海外のスマートフォンメーカーからの引き合いの方が強い」と述べている。

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1個のICで4台の端末を充電しようとしている(クリックで拡大)
TECHNO-FRONTIER 2015特集

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