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2015年の半導体購入額、Samsungが1位を維持ソニーは7位、東芝はトップ10圏外に

2015年における半導体購入額のランキングは、2014年と変わらずSamsung Electronicsが1位、Appleが2位だった。両社の合計額だけで、半導体購入額全体の18%を占めている。日本メーカーとしてはソニーが7位にランクインした。

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 米国の市場調査会社Gartnerが2016年1月27日(米国時間)に発表した2015年の世界半導体購入額ランキングによると、Samsung ElectronicsとAppleが、5年連続でそれぞれ第1位と第2位を獲得したという。両社の半導体購入額の合計は、世界全体の18%に相当する約590億米ドルで、2014年と比べて8億米ドル増加している。

 Gartnerで主席調査アナリストを務める山地正恒氏は発表資料の中で、「SamsungとAppleは、世界半導体購入額ランキングにおいて、5年連続で首位を維持した。ただし、SamsungのデザインTAM(Total Available Market)の成長率は、2014年および2015年の半導体市場全体の成長率を下回っている」と述べている。

2015年の半導体購入額ランキング
順位 社名 購入額(百万米ドル) 前年比成長率(%) シェア(%)
1 Samsung Electronics 29,867 ▲3.6 8.9
2 Apple 29,116 7.1 8.7
3 Lenovo 13,329 ▲3.0 4.0
4 Dell 10,686 ▲1.8 3.2
5 HP 8,634 ▲44.7 2.6
6 Huawei 7,020 16.2 2.1
7 ソニー 6,947 ▲9.0 2.1
8 HP Enterprise 6,473 1.9
9 LG Electronics 5,533 ▲3.7 1.7
10 Cisco Systems 5,430 ▲6.7 1.6
  その他 210,684 ▲2.8 63.1
  合計 333,718 ▲1.9 100.0
出典:Gartner

 同氏は、「現在、最大手の半導体顧客企業からの売上高が減少するというリスクが高まっている。SamsungとLenovo Groupは過去5年の間、最も高い成長率を維持してきたが、両社のデザインTAMは2015年、減少に転じているためだ」と付け加えている。

 Gartnerによると、2015年の世界半導体購入額ランキングの上位10社の合計は、1230億米ドルに達するという。これは、世界の半導体消費合計の約37%に相当するが、2014年の約38%からは減少する結果となった。

HPの分社化で東芝が圏外に

 Gartnerは、上位10社による半導体購入額の割合が減少した要因の1つとして、HP(Hewlett-Packard)がエンタープライズ事業部門をスピンオフしたことを挙げる。これにより、東芝が上位10社から脱落したのだ。

 またGartnerによると、個人向け電子機器市場の成長が鈍化していることを受け、半導体メーカーの中でも、特に汎用半導体メーカーは、SamsungやApple、Lenovoなどの一握りの超巨大企業への依存度を下げ、断片化された小規模な顧客企業へと販売先の多様化を図っているという。

 山地氏によると、半導体購入費額ランキング上位10社のうち7社は、2015年の半導体需要が2014年と比べて減少しているという。

地位の維持、難しく

 同氏は、「動向の大きな変化として挙げられるのが、SamsungのデザインTAMが2014年から低迷し続けているという点だ。電子機器市場では、人気の上昇と衰退のサイクルがますます短くなってきていることから、大手企業にとっては、その地位を長期にわたって維持していくことが非常に難しくなっている。現在の勝者が、必ずしも将来勝ち続けていくことができるとは限らないのだ」と指摘した。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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