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自宅から電気自動車に電力を送る、効率85%非接触給電(1/2 ページ)

IHIは三井ホームと共同で、電気自動車を対象とした非接触給電システムの実証実験を続けている。2012年から始まった共同研究は現在どの段階に進んでいるのか。状況を紹介する。

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 電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電に必要な大きな電力を住宅から送る、ケーブルを使わずに。このような試みが自動車メーカーや関連企業によって進んでいる。

 IHIは2012年に三井ホームと共同で研究を開始したと発表。IHIが開発した非接触給電システムについて、住宅に設置し、性能の確認、周囲環境から受ける影響や周囲環境への影響を確認してきた。

 最新の状況はどうなっているのだろうか。IHIは三井ホームと協力して進めている「3.3kW給電電力による戸建住宅での給電実験」の内容を明らかにした。実証実験は2016年1月16日から始まっており、同4月22日まで続ける。現場は三井ホームの「スマートハウスMIEDAS」(千葉県柏市)(図1)。


図1 電気自動車を用いた実証実験の様子 出典:三井ホーム

 今回の実証実験では、非接触給電システムを実用化する際に必要な情報を得る。「3.3kW給電時に、非接触給電システムの性能が設計値と変わらないこと、実際の住宅環境に設置した際に、通信の混信による影響や、不要な電波放射による影響がないこと、住宅の電源系に影響がないことなどを確認している」(IHI)。

 スマートハウスMIEDASが備えるHEMS(Home Energy Management System)を利用して、非接触給電システムの使用状況を可視化できているとした(図2)。


図2 HEMSを利用して住宅の電源系への影響を確認する タブレット画面に給電システムの状況を表示したところ(右)。出典:IHI
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