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「ET 2016」で展示:

圧電ブザーで鳥の声もきれいに再生できるソフト (1/2)

CRI・ミドルウェアは、2016年11月16〜18日にパシフィコ横浜で開催されている。「Embedded Technology 2016(ET 2016)」「IoT Technology 2016」で、組み込みマイコンで高品質な音声出力を実現するミドルウェア「D-Amp Driver(ダンプドライバー)」の新製品を展示する。

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IoT向けにストリーミング再生機能も


石黒哲夫氏

 2016年11月16〜18日、組み込み技術の専門展「Embedded Technology 2016(ET 2016)」「IoT Technology 2016」がパシフィコ横浜で開催されている。CRI・ミドルウェアは、組み込みマイコンで高品質な音声出力を実現するミドルウェア「D-Amp Driver(ダンプドライバー)」の新製品を展示する。今回、開催前に詳細を聞くことができた。

 D-Amp Driverとは、音声出力におけるアンプに相当するものをソフトウェア化した製品だ。圧縮音声をデコードしながら再生する同社のミドルウェア「かるイイ音(ね)」と組み合わせることで、圧縮されたデジタル音声データをスピーカーに出力できる。

 従来方式は、D-Aコンバーターやローパスフィルター、アンプなどの部品、回路を用いて、マイコンから音声を出力している。同社の組込み推進部で技術営業担当部長を務める石黒哲夫氏は、「従来方式には、いくつかの課題がある。アンプの小さなアナログ信号をデジタル回路を用いるマイコン基板で扱うため、電源が揺れたり、信号が揺れたりしてノイズとなってしまう。静かにしている状態で、スピーカーから“ジ―”という音を聞いたことがある人は多いだろう。また、発熱の対策もしなければならない」と語る。

 D-Amp Driverは、D-Aコンバーターやアンプを使わず、汎用的なマイコンと外部回路のFETで高出力の音声再生を実現する。D-Amp Driverを組み込みんだマイコンから2本のデジタルパルスを、4個のFETを用いたHブリッジ回路に入れることで、「弱いデジタル信号を強いデジタル信号に変える仕組み」(石黒氏)という。アナログ部品が不要のため、部品コストを削減できるだけでなく、デジタル回路のため発熱も最小限に抑えられる。


従来方式との違い (クリックで拡大)

 また、ネットワーク上のサーバから送られてくる音声ストリームの再生に対応した機能も標準搭載。これにより、「IoTにも対応する」(石黒氏)と語る。動作温度範囲も−55〜125℃に対応しているため、過酷な環境で使用する機器にも適するとした。

 D-Amp Driverは2011年に発表後、シャープ製の家電やOA機器、警報機などに採用が進んでいるとする。2016年7月には、シャープのウオーターオーブン「ヘルシオ」の音声発話に採用されたことも発表した。なお、2011年に開催されたET展における「ETアワード」ソフトウェア分野では、優秀賞に選出されている。

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