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車載オーディオバス「A2B」対応トランシーバー車両の軽量/低コスト化を可能に

Analog Devices(アナログ・デバイセズ)は、車載用オーディオバス技術(Automotive Audio Bus)に対応するトランシーバーIC「AD242x A2B」シリーズを発表した。

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1本のUTPケーブルで各種信号の伝送と電源を供給

 Analog Devices(アナログ・デバイセズ)は2017年1月、車載用オーディオバス技術(A2B:Automotive Audio Bus)に対応するトランシーバーIC「AD242x A2B」シリーズを発表した。


A2B対応トランシーバーIC「AD242x A2B」シリーズの外観

 新製品は、スレーブ機能のみの「AD2421」と「AD2422」、マスター/スレーブ機能を備えた「AD2425」の3製品である。UTP(Unshielded Twist Pair)ケーブルを用いて、複数チャネルのオーディオ信号や制御信号を、クロック信号や電源とともに伝送/供給することが可能なA2B技術に対応する。これらの機能によって、高い音質を保ちながら、車両内部の配線に必要となるケーブルハーネスの使用量を、従来に比べて大幅に削減することができるという。

 さらに、システムレベルの性能や使いやすさを向上させるための機能も搭載した。次世代マイクロホンに対応するためのパルス密度変調(PDM)機能ブロックや拡張GPIO、I2C、クロッキング機能などである。

 また、最大11ノードまでのデイジーチェーンを構成することができ、ノード間の距離は最大15mまで延長することを可能とした。転送速度は50Mビット/秒と高速である。ディタミニスティック・レイテンシーは50マイクロ秒と低い。

 新製品は車載用途に向けて、EMC(電磁両立性)やEMI(電磁妨害)、ESD(静電気放電)の要件をクリアするとともに、車載用ICの信頼性試験規格「AEC-Q100」にも完全準拠している。パッケージは32端子LFCSPで供給する。なお、マスター及びスレーブ評価用ボード、ローカルおよびファンタム電源の評価ボードなども用意している。

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