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WirelessHDを用いる無線ネットワーク対応製品、欧州で発売始まる

Network / Communication
図1

 欧州委員会の規制当局は2009年8月、60GHz帯を無免許で商用利用することを承認した。欧州ではその直後から、WirelessHD対応製品が市場に出回り始めている。WirelessHDコンソーシアムは、ドイツのベルリンで2009年9月4~9月9日の日程で開催された家電機器展示会「IFA 2009」に併せて、このように発表した。

 WirelessHDコンソーシアムは、オランダRoyal Philips Electronics社(Philips)とスイスSTMicroelectronics社、オランダNXP Semiconductors社、船井電機、ヤマハが同コンソーシアムに新たに加盟したことを明かした。現在、全世界の加盟企業数は40社を超える。

 EUに加盟する全27カ国ではここにきてようやく、60GHz帯、すなわち57GHz~66GHzの9GHzの帯域を使用する製品の発売が認められた。

 一方、北米やアジア、ブラジル、ロシア、インド、中国では60GHz帯を使用した製品の発売はすでに認可されている。

 WirelessHDコンソーシアムは60GHz帯の通信について、最大10mの距離で4Gビット/秒の伝送速度を実現すると定義している。同コンソーシアムは2006年、米Intel社、パナソニック、ソニー、WirelessHD技術に特化した半導体の新興企業である米SiBEAM社など7社によって発足した。

 WirelessHDは今後、さまざまな標準規格としのぎを削りながら、デジタル化された家庭内のビデオ視聴環境で求められる無線接続を提供していくことになるだろう。

 今後発売が予定されているWirelessHD製品のうち数点はすでに、WirelessHDコンソーシアムの「Compliance Test Program(コンプライアンス・テスト・プログラム)」に基づいた評価テストを実施済みである。IFA 2009では、パナソニックのプラズマ・テレビ「Z1」シリーズのほか、韓国LG Electronics社の液晶テレビ「LH85」や「LH95」など、WirelessHD技術を適用した製品が展示された。船井電機や東芝など各社もワイヤレス・アダプタを出展した。

 さらに、2009年末には、このほかの数社からもWirelessHD製品が発売される見通しだ。

 WirelessHDコンソーシアムの議長を務めるJohn Marshall氏は、「WirelessHDに加盟する企業は増え続けており、同技術を適用した製品系列も数を増していることからも、WirelessHDが強固で将来性の期待できるAV機器向け無線技術としての認識が業界内で高まっていることは明らかだ」と述べている。

 Philips社は、WirelessHDコンソーシアムの正会員(full voting member)として、WirelessHDの仕様やコンプライアンス・テスト・プログラムの推進に貢献する取り組みを進めていく方針を表明している。

 これに対しMarshall氏は、「WirelessHDコンソーシアムは、Philips社の実績や標準規格策定に関わってきた経験、AV機器の技術開発力、幅広い市場知識を活用していきたい」と語っている。

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