2010年のエレクトロニクス市場、7分野に関する予測(半導体・ファウンドリ)

エレクトロニクス業界は現在、回復傾向にある。しかし市場の見通しには、依然として不透明感が残る。2010年は急成長が期待できるとの見方もあれば、二番底になるとの意見もある。
2009年末からから2010年にかけて、市場はどうなるのだろうか。各市場のアナリストによる7つの分野に関する予測のうち、まず半導体とファウンドリに関するものを紹介しよう。
半導体
市場調査会社である米Databeans社でアナリストを務めるSusie Inouye氏は、「半導体市場について言うと、2009年第3四半期に、まず米国が前年同期比で8%増と予測どおりの成長を遂げた。世界市場は、2009年第3四半期に、前年同期比で10%減となったが、2009年第2四半期からは20%増となる。当初の予測では、2008年から13%減となる2170億米ドルだったため、ほぼ予測通りだといえる。2010年の売上高は、2009年の17%増になると予測した」と述べている。
「無線市場は、2009年第3四半期の最終期に低迷した。しかし、2009年末から2010年初頭にかけて、季節的な要因による低迷が終わった後に追い上げを見せると予測した。無線ベースバンドとRF市場は、2009年第4四半期の売上高が、62億米ドルにとどまると予測され、2008年同期からほぼ横ばいの状態となる。ただし、2010年第1四半期は67億米ドル、同年第2四半期は73億米ドルと、継続的な成長を予測した」(同氏)と述べる。
同氏のパソコン市場とメモリー市場に関する予測は明るい。「パソコン市場では2009年第3四半期の売上高が、DRAMの価格が上昇したことを受け、同年第2四半期から28%増を記録した。2009年のパソコン市場全体は、14%減と予測されるが、2010年はコンピュータ機器の需要が増加する見込みのため、16%増になるとみられる」(同氏)。
「マイクロプロセッサの売上高は、2009年第2四半期から25%増となり、年末までには300億米ドルをわずかに下回るほどに伸びる見込みだ。DRAM市場では2009年第3四半期での売上高が、60億米ドルをわずかに上回り、同年前期比では34%増となった。2009年第4四半期も引き続き成長して4%増になると予測する。これは前年同期の売上高と比べると、約50%増となる。同市場の落ち込みがいかに大きかったかがよく分かる」(同氏)と付け加えた。
ファウンドリ
英HSBC社のアナリストであるSteven Pelayo氏はファウンドリに関する予測を述べた。「2009年第4四半期は、横ばい状態となるが、季節的な要因よりは上昇傾向にある(前期比では10%減)。最先端の製造設備は、すべて稼働予定で、半導体メーカーの在庫レベルも下がり、うまく管理されている。設備投資は飛躍的に伸びる見込みだ」と述べている。
同氏は、台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)社については個別に予測している。「TSMC社は、40nm/45nm製造技術を適応した場合、歩留まりの悪さのために製造量を増やすことができず、利益率の問題を抱えている。TSMC社の営業利益率は、当社(HSBC社)の予測をわずかに下回った。これは、40nm/45nm製造技術での歩留まりが悪く、出荷数量が不足し、収益が圧迫されたためだ」。
「2010年におけるTSMC社のEPS(1株当たりの純損失)は、横ばいになると予測する。当社(HSBC社)の2010年の予測としては、株価が50米ドル代まで下落した場合や、見通しが上向いて25%の成長率が期待できる場合、さらには30%後半の営業利益率が実現した場合などに、前向きに考えたいと思う」と述べる。
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