NXPとIBM、オランダにおける走行距離税の試験を高く評価

オランダ政府は、オランダNXP Semiconductors(NXP)社や米IBM社と共同で6カ月間実施していたオランダ国内での走行距離税の導入試験が成功に終わったと発表した。交通渋滞の削減や、自動車の総走行距離の短縮、CO2(二酸化炭素)排出量の削減などの成果を挙げることができたという。
オランダ南部のEindhoven市で6カ月間にわたって実施した走行距離税の導入試験から、オランダ政府は、国内における交通渋滞の解消方法や、「グリーン(地球環境配慮)」目標への対応などを検討する材料を得た。最終的には運転者の70%が課金率の高いラッシュ時の運転を避けるようになり、成功を収める結果となった。
NXP社によれば、今回の試験では、実験に参加する自動車にGPS(Global Positioning System)と、道路の走行料や支払総額を運転者に知らせる機器を搭載したという。その結果、平均的な運転者は運転する機会自体を減らし、交通渋滞に遭遇することも減った。その結果、彼らが1km走行するのにかかるコストが16%減少したという。
オランダ政府は、走行距離税を2012年に正式に導入する予定だ。まずはトラックを対象とし、2013年には乗用車を対象とすることを目指す。オランダ国内のすべての道路が対象になるのは、2016年の予定だという。1km走行するごとに料金が発生するシステムを全面的に導入すれば、交通渋滞による遅延を58%減らせるだけでなく、自動車の総走行距離合計を15%、CO2排出量を10%、それぞれ削減できる。さらに、公共交通機関の輸送量が6%増加するなど、メリットは大きい。
NXP社でシニア・ディレクタを務めるMaurice Geraets氏は、「今回の試験では、当初の予測をはるかに上回る成果を得られた。NXP社とIBM社は共同で、走行記録を取りながら20万km以上実際に走行した。これで、システム全体の高い信頼性を証明できたと言えるだろう。このシステムは、道路の種類や時間帯、自動車の環境特性などに基づいて、運転者に公正に課金する。そして、運転者が効率良く自動車を運行するための情報を提供する。運転者は、支払う税金を節約でき、もっと効率よく、環境に配慮しながら自動車を運行できる。今回のEindhovenでの試験によって、このシステムが、どのような大規模交通管理プログラムにも即座に適用できることを実証できた」と述べている。
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