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業界最高の外部量子効率51.6%、ナイトライドが400nm近紫外LED量産へLED/発光デバイス

» 2009年06月02日 17時21分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]

 紫外線LEDの開発・製造を手掛けるナイトライド・セミコンダクターは、外部量子効率が51.6%と高い近紫外線LED「NS400L-ERLM」を発売した(新製品紹介ページ)。発光波長は400nmで、20mA投入時の光出力は33mWである。「近紫外線LEDとして業界最高効率である」(同社の代表取締役社長である村本宜彦氏)。従来品に比べた改良点は、LEDの結晶構造そのものを改善して内部量子効率を高めたことや、サファイヤ基板の表面を加工して光取り出し効率を向上させたこと、透明電極の材料を変えたこと、紫外線領域の透過率の高いモールド用樹脂を採用したことなどである。

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 直径が5mmの砲弾型樹脂に封止した。用途として、光樹脂硬化装置や空気洗浄機、医療やバイオといった分野の分析装置などの光源を挙げた。すでにサンプル出荷を開始しており、2009年6月中旬に量産を開始する予定である。

 なお近紫外線LEDについては、山口大学大学院の研究特任教授である田口常正氏の研究グループが波長405nmの高効率化に向けた研究開発を進めているほか、同波長の近紫外LEDを三菱化学が製品化している。

問い合わせ先:電話088-683-7750

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